はじめてのeSIM
eSIMの登場から数年経過しておりますが、直近初めてMVNOのIIJmio回線でeSIMの契約と設定を行ったので手順をメモしておきます。
これまで自分の利用シーンでは特段困ることがなかったため、物理SIMカードを使用していました。しかしながら、昨今はiOS 16で「eSIMクイック転送」機能が実装されたり、IIJmioでも音声通話対応のeSIMが登場する(2022年10月25日より)等、eSIM情勢が盛り上がってきたので、ここらで予行練習(?)してみようという次第です。
運用費は最低限に抑えつつ、ある程度の信頼性は担保したいので、すでに活用しているIIJmioでeSIMの契約をしてみました。
データゼロプランを契約してみる
今回契約するのはeSIMのデータプランゼロです。本記事執筆時点では、データ通信のみ(音声通話・SMSは利用できない)かつドコモ通信という制限があるため、利用検討の際はご注意を。
端末は自宅用の第4世代iPadAir(セルラーモデル)を使用します。
これまで音声通話2ギガプラン契約の物理SIMカードを差していたものの、外に持ち出す機会が少ないため一旦解約。「必要なときだけデータ通信できる」データプランゼロを新規契約し、月額維持費を850円→165円に下げます。
ちなみに「必要なときだけデータ通信できる」条件を満たすなら、基本料金0円のpovo等も検討対象となりますが、180日間トッピング購入がない場合に利用停止されてしまう制約が面倒厄介なので今回は候補から除外しました。
エントリーパッケージの利用で初期費用を抑える
通常IIJmioの新規契約をする際は初期費用3,300円(税込)がかかりますが、Amazon等で販売されているエントリーパッケージを使うと初期費用が無料になります。エントリーパッケージ自体の価格は300円くらいなので、初期費用としては10分の1程度に抑えられます。
今回はAmazonでDL版を購入。
購入後のメールまたは購入履歴の商品表示画面にて、契約申し込みに使用するエントリーコードが確認できます。
こちらのコードを控えておきましょう。
契約申し込み
さっそくIIJmio申し込みサイトから契約手続きを行います。エントリーパッケージ利用およびeSIMのため「事前支払いした」「SIMカードなし」を選択。
エントリーコード入力欄に、先ほど控えたエントリーコードを入力します。
プラン・端末選択画面へ進みます。
状況に合わせて契約内容を選択していきます。
今回契約するデータプランゼロの場合は、月額の基本使用料165円で維持可能です。初回のみSIMカード発行手数料(eSIM)が200円かかります。この初期費用はエントリーパッケージの無料対象外で別途発生します。
内容確認して申し込み完了。
利用端末のアクティベート
契約申し込みが完了すると、アクティベーションコードのリンクが記載された利用開始メールが届きます。
URLをクリックし、アクティベートを行います。
アクティベーションコード設定のQRコードが表示されるので、利用する端末から読み取ります。
iPhone、iPad等のiOS端末では「モバイル通信プランのインストール」というダイアログが表示されるので、画面の指示に従いボタンをタップしていきます。
特に問題が発生しなければ、サクッとIIJネットワークの設定が済みモバイルデータ通信可能な状態になります。
手動でのAPN設定も不要。
やったぜ。
クーポンの購入(データ残量の追加)
今回契約したデータプランゼロは、データ通信を利用したい月のみクーポンを購入するという方式になっています。
eSIM(データプランゼロ)はクーポン(追加データ量)を購入いただかないと通信できません。なお、追加データ量の購入は、eSIM(データプランゼロ)専用の購入ページから購入できます。
eSIM(データプランゼロ)はクーポンを購入しないと通信できないですか?【eSIMデータプランゼロ】 : IIJmio Q&A
●データ量の有効期限は、ご購入いただいた月の末日となります。残ったデータ量は翌月に繰り越せません。
クーポン購入しないとデータ通信できない仕様のため、eSIM(データプランゼロ)専用の購入ページから購入します。
対象となる契約回線のサービスコードを選択。
購入したいデータ容量を選択します。1ヶ月に追加できるデータ容量は10GBまでとなっています。
追加データ量1GBの場合は330円。2~10GBまでは495円かかります。
とりあえず1GBを選択して申し込み。
クーポン購入が完了すると、今月購入可能なデータ(クーポン)枚数と利用可能なデータ(クーポン)量の数値に反映されます。
これで無事にデータ通信できるようになりました。
データプランゼロの利用ケースを考えてみる
データプランゼロで1GBクーポン追加すると、基本料金165円 + 330円 = 495円となります。
eSIMの2ギガプランが440円(2022年9月時点)ですので、毎月1GBでもクーポン購入する状態が続くようであれば、データプランゼロではなく2ギガプランを契約した方が安いです。
残念ながら余ったデータの翌月繰り越しや、ギガプラン・データプランゼロ間の契約変更もできません。
eSIMデータプランゼロをギガプランへ変更することはできません。 また、ギガプランのeSIMからeSIMデータプランゼロへの変更もできません。 お手数ですが、eSIMデータプランゼロをご解約、ギガプランのeSIMを新たにご契約ください。
eSIMのプランは変更できますか?【eSIM】 : IIJmio Q&A
冷静に考えるてみると「ほとんどデータ通信を利用せず、音声回線でもないSIMを契約し続ける意味がどれほどあるのだろうか」とも思いますが…
- eSIMちょっと試してみたい
- タブレットで普段Wi-Fiのみ利用だが年に数回の旅行でモバイルデータ通信が必要な月がある
- デュアルSIM運用で主回線のデータ容量不足、通信障害時のバックアップ
的なケースで真価を発揮できるプランかもしれませんね。
なお冒頭で紹介したエントリーパッケージは、今回紹介したデータプランゼロだけではなく、音声通話SIMやSMS、ギガプランも選べます。初期費用を大幅に抑えられるので、IIJmioの回線を契約する際はぜひご活用ください。
今回はじめてeSIM契約してみたわけですが、めちゃ簡単でした。物理SIMカードの配送を待つ必要もありませんし、契約から通信設定まですべて手元の操作だけで完結しちゃいます。「eSIMよくわからん」という方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
実はiPhoneでも副回線としてIIJmioのeSIMギガプランをデュアルSIM運用し始めたので、気が向いたらこちらの設定方法もそのうち書こうと思います。
現場からは以上です。
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