ロボット掃除機の決定版。吸引・水拭きの二刀流「ECOVACS DEEBOT N7」レビュー

吸引・水拭き両対応のロボット掃除機

ECOVACSより商品提供いただきました、ロボット掃除機「DEEBOT N7」のレビューです。

我が家ではすでにルンバブラーバの活用により、掃除と水拭きの自動化を実現しておりますが、本製品はなんと1台で吸引掃除と水拭きの2役をこなせます。

その実力が一体どの程度のものか気になり、この度レビューさせていただいた次第です。本記事では簡単に製品概要を紹介しつつ、1ヶ月ほど使用してみた所感を書いてみます。

ECOVACSについて

ECOVACS(エコバックス)は、1998年に設立されたロボットの研究開発、生産、販売を一体化した家庭用ロボットの総合メーカーです。20年以上にわたり、世界52の国と地域に家庭用ロボット製品を提供しています。

床掃除以外では窓用のロボット掃除機「WINBOT」シリーズなども手がけています。

ロボット掃除機といえば「ルンバ」のiRobot社が有名ですが、ECOVACSのアジア太平洋における市場シェアは、過去5年間で100%以上成長。2014年に日本へ支社を設立し、2018年にはエコバックスジャパン株式会社として子会社化。日本市場での地位確立を進めている状況です。

DEEBOTシリーズについて

今回は2021年2月に発売されたばかりの最新機種「DEEBOT N7」をレビューしていきます。

冒頭でも触れたとおり、DEEBOT N7は床のゴミ掃除と水拭きを一度の走行で行なってくれるスグレモノです。

進入禁止エリアを設定できるバーチャルウォール機能やマルチフロアマッピング、カーペット検出機能なども搭載。いわゆるロボット掃除機に求められる基本的な機能をカバーしています。

最大稼働時間は110分で、20mmまでの段差を乗り越えることができます。

ルンバとの外観比較

手持ちのRoomba 980と並べてみたところ、上から見たときの大きさはほぼ同じ。

本体の高さは9.3cmの薄型設計。天面のレーザーセンサー搭載部分がやや突出していますが、ベットやソファー、キャビネット下のスペースにも入り込める仕様になっています。

黒系カラーのみしか選択肢のないルンバと比べ、白系カラーが展開されている点は嬉しいですね。

最大2300Paの吸引力と、使い捨てモップにも対応。裏面を見ると、基本構成はルンバに近いものの、下半分にモップが配置されていることがわかります。ゴミをかき集めるブラシは2基搭載されていますね。

水拭き用のモップ付替えや給水時は、本体後方のクリーニングタンクを取り外します。

写真では洗濯可能で繰り返し使用できる布モップを装着。

使い捨てモップは本体に10枚付属していますが、Amazon等でも追加購入できます。

タンクの水容量は240ml。取り外して給水できるのは助かります。別途カップに入れて水を差すタイプだと、カップの置き場所を気にしたり紛失の心配などあり色々面倒ですからね。

充電ドックにも細かな配慮が見られます。

背面にケーブルを巻いて収納できる機構があるため、コンセント間とのケーブル取り回しがスッキリします。

満充電にかかる時間は4時間ですが、掃除が終われば充電ドックに自動で戻るので、充電時間を気にすることはほぼないでしょう。

ちなみに充電や起動など、各動作が行われる際に音声で案内してくれます。デフォルト設定が英語なので、初めて起動したときにペラペラ喋りだして驚いたのは内緒。この音声案内は、後述するスマホアプリで日本語に切り替え可能です。

アプリ

DEEBOT N7単体でも電源ボタンを押せば掃除できますが、専用アプリを使うことで、掃除状況の確認や様々なカスタマイズを行うことが可能となります。

吸引力や水量調節、おやすみモードに清掃予約機能などもあります。アプリからブラシやフィルターの使用状況もわかるので、交換時期の目安も把握できますね。

中でもフロアマッピング機能はかなりの高性能。Smart Navi 3.0(レーザーナビゲーションシステム)により、部屋の形を記録しながら最も効率的な掃除経路を導き出します。

部屋の変化に応じてマップが更新されるので、常に精度の高い動きをしてくれます。アプリでリアルタイムに清掃経路を確認できて楽しい。

参考までに、ルンバでは15分程度かかっていた自室の掃除が

DEEBOT N7では7分で清掃完了します。清掃面積の算出が実際の半分程度で出ている点は気になりますが、きちんと床掃除できています。

最初はルンバと比べて清掃時間があまりにも早過ぎたため「ちゃんと掃除できてるのかな…?」と不安になりましたが、床の仕上がりを見ても問題なく、水拭きもされておりテンション上がりました。

アプリ上から清掃エリアを限定することもできるので「この部分だけ掃除したい」といった要求にも対応することができます。進入禁止エリアもアプリで設定可能。めっちゃ優秀です。

清掃音は比較的静かで、騒音ラベルは65/70/73dBaとのこと。静音モードの3段階設定に該当しているようですね。当たり前ですが、吸引力を抑えれば音も静かになるってことです。

ゴミの捨てやすさもよく考えられています。本体上部カバーを開けるとダストボックスにアクセスできます。付属のメンテンナスツール(フィルター掃除等に使えるミニブラシ)もここに収納可能。

ダストボックスの取っ手を持ち上げると

ヒョイっと取り出せます。

ボックス横にある赤いボタンを押すと、パカッとフタが開いてササッとゴミ捨て完了。直接ゴミに触れずに済むので衛生的にもグッドです。

吸引・水拭きの二刀流

はてさて気になる本機の販売価格ですが、お値段なんと46,800円となっております。これだけの性能を備えているにも関わらず、5万円以下です。

最近はiRobotのルンバでも低価格モデルが出ていますが、本記事執筆時点で最安の「ルンバ671」で43,780円。これに「ブラーバジェット 250」を別で買うとしたら、合わせて約7万5千円になります。

もちろんブラーバジェットについては、床にこびりついた汚れも落としてくれるといった性能面でのメリットが大きいため、単純比較はできません。

とはいえひとり暮らしの方や、小さなお子さんの居ない家庭で、床にそれほどベタつき汚れが発生しないケースであれば、DEEBOT N7の方がコストパフォーマンスは圧倒的に高いと感じました。

QOLを上げる生活家電のひとつ

これまでのルンバ&ブラーバ構成ですと、2台を設置・運用する手間があったり、ゴミ捨てや給水が煩雑に感じることが多かったです。それと比較すると、1台で2役を同時にこなしてくれる本製品は非常に魅力的です。

実際に1ヶ月ほど使用した上でも、大いに有用性を感じることができました。例えば「予算5万円程度で床のゴミ掃除と水拭きを自動化したい」という相談を受けたら、間違いなく本製品を検討候補に挙げます。

我が家では今年に入って食洗機を購入したところなのですが、家事を自動化すると自由に使える時間が大幅に増えます。掃除や食器洗いのストレスも軽減されるため、こういった生活家電の導入を積極的におすすめしています。

本製品に関しても、新生活のお供に最適な1台となっておりますので、興味のある方はぜひご自分でも色々調べていただくのがよろしいかと思います。

吸引・水拭きの二刀流。ロボット掃除機界の宮本武蔵「ECOVACS DEEBOT N7」のレビューでした。

現場からは以上です。

星影

Tech Hunter代表。マルチポテンシャライト。 ガジェット、アニメ、ゲーム、インターネットが好き。

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