はじめてのParallels Desktop。ゲーマー目線での所感

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Parallels Nightに潜入してきました

Mac向けの仮想デスクトップソリューションを提供するパラレルス社が『Parallels Desktop 12 for Mac』をリリースしました。

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これまでParallels Desktopの利用経験は無かったのですが、8月23日の発売記念を兼ねたブロガー向けイベントに謎の力で招待されたためホイホイ参加してきました。

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当日参加されたブロガーさんは10名ほど。日頃よりMacやWindows関連の情報を書かれているブロガーさんが集合ということで「えっ、Parallels使ってないんですか?なんで…??」みたいなアウェイ感に耐えながら会場の端で飯食いながら話を聞いていました。

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個人的には仕事でHyper-V使っていたり、趣味でVirtualBoxいじってたりしていたので「Parallels……ナマエ…キイタコトアル」みたいなレベルでした。

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実際に話を聞いてみると、どうやらMac向けの仮想デスクトップソフトとしては老舗のようで「MacでWindows使うならParallelsっしょ」くらいメジャーな製品だそうです。

すみません。僕Windows歴20年、Mac歴4年くらいなので全然知りませんでした。

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機能面でいえば「Mac上でWindowsアプリのウインドウがシームレスに使えるよ!」「ドラッグ&ドロップでファイル渡せるよ!」という感じで、OSの違いをあまり意識せずファイルのやり取りや操作ができます。

このあたりはぶっちゃけVirtualBoxなどフリーの仮想デスクトップソフトでも同等の機能はあるので、特に目新しさや優位性は感じませんでした。

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とはいえ他製品と比較してパフォーマンスが良かったり、動作の安定性に定評があったりするみたいです。

また、Office系ソフトに関してはMac版もありますが、完全な互換性のあるWindows版がシームレスに使えるのは大きなメリットでしょうか。

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開発者向けの機能が強化されている点も見逃せません。スクリーンショットや動画の録画機能など、大元のソフトで一括管理できるのは便利そうです。

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新しく出るOSの動作検証などをサンドボックス的に使えるのも魅力のひとつかなと。

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人によってはめちゃくちゃ作業効率が上がりそうです。

Windowsのゲームはどのくらい動く?実際に試してみた

MacでWindowsを動かせるということで、ゲーマーとして気になるのが「Windowsのゲームはどのくらい動くの?」という点です。

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会場では3Dバリバリの『Overwatch』が動いている様子を見せていただきました。

「へー、すげぇじゃん」と思い、今回のイベントでいただいたParallels Desktopのライセンスを使って自分でもためしてみることに。

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とりあえずMacBook Pro(メモリ16GB)にWindows 7を入れて、いくつかゲームを動かしてみました。

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Steam版FF9

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オープニングムービーやキャラの移動などは問題なかったものの、最初のイベントバトルに入るところでブラックアウトして進行不可となりました。

Steam版ラストレムナント

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グラフィックの描画自体は問題ないが、処理落ちが酷くまともにプレイできず。

Steam版デススマイルズ

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ほぼ問題なく動作。

PC版シャドウバース

DMM GAME PLAYERの起動時にエラー吐くのでゲーム動かす以前の問題。

Tree of Savior

ランチャー起動時に「仮想マシンじゃ無理」と言われゲーム動かす以前の問題。

ゲーム目的なら要注意

ということで軽く見てみた結果は散々でした。正直かなりショックです。途中から「なんで俺デバッグしてるんだ…」と疲弊してしまいました。

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やたらと「Overwatch動くよ!」というのをアピールしていましたが、自分がやるゲームが動かなければまったく意味がありません。「Overwatch動くのにこれ動かないの!?」的な。ラスレムやFF9が動かなかったのは非常に残念です。

ToSのようなネットゲームに関しては、そもそも仮想マシン上での動作が保証されていないケースが多いです。レジストリ書き換えなどでマシンやハードウェア、ディスプレイの識別を偽装して回避する手段もありますが、これは動けばラッキーくらいのレベルです。

逆に言えばきちんとゲームが動くという情報が確認できれば問題はないでしょう。例えばParallels DesktopでドラクエXをプレイしているという方も居ます。

このように、プレイを想定しているゲームの動作報告があれば試してみる価値はあるでしょう。

あれば便利だが多くの人には必要ない

当日はMac上のWindows 10にAstropadというアプリを入れて、iPad ProとApple Pencilを使ってペン入力を行なうデモも披露していただきましたが…そんなことをやる人は皆無でしょう。

開発者目線で見ても、ブラウザの動作確認や古いバージョンでの動作確認はVirtualBoxで事足りそうな気がしました。少々厳しい意見ですが「あれば便利だが多くの人には必要ない」というのが全体的な印象です。

もちろん「Windowsでしか使えないソフトをMacでも使いたい」「WindowsのゲームをMacでもやりたい」という思いを持っている方は多いでしょう。

一方で、前述の動作確認を見てもわかるとおり所詮は仮想マシンです。自分の使いたいソフトが完全に動くとは限りません。特にゲームに関してはグラフィックドライバや要求スペック、仮想マシン上での動作が許可されているかが重要になります。

「Windowsのちょっとした操作をMacで済ませたい」という目的ならまだしも、ゲーマー目線でいえば「ゲームするならやはり実機のWindowsマシンかBootCampを使うべき」というのが個人的な結論です。