Chromebookはいいぞ…
2020年6月5日に発売された『Lenovo IdeaPad Duet Chromebook』を購入しました。
発表直後「これはいいぞ…」と速攻でポチり、数日間触ってその良さを実感できたのでサクッとレビューを書いてみます。
本機は10.1インチIPS液晶ディスプレイのChrome OS搭載ノートPCです。画面解像度は1920×1200、メモリ4GB、ストレージ128GBという構成。バッテリーは10時間もちます。
ファブリック素材のキックスタンド付きマグネットカバーと、フォリオカバーキーボードが付属して、約4万円(税抜)というお手頃価格。
サイズ感は、iPadよりひと回り小さいですね。13インチのMacBook Proと比較すると、かなりコンパクトに見えます。
最大解像度は1,920×1,200ピクセル。個人的には小さ過ぎて見づらかったため、1,400×900に設定しました。
キーボードとカバーは着脱式の2in1タイプ。タブレットのみでの使用も可能です。縦向きでのTwitterがめっちゃ捗る。
タブレット単体時の重さが約450gということに加え、7.35mmという薄さ。サラサラとした外観素材のさわり心地も相まって、素晴らしく快適です。
キックスタンドは硬めでやや開閉しづらいですが、安定感はあります。
タブレット本体にマグネットカバーを付ける形式。ここに関しては、Surface Goのような本体にキックスタンドが搭載された機構の方が嬉しかったかも。背面カバーとの兼ね合いもあるためなかなか難しいところではありますが。
国内版のキーボードはJIS配列となっています。キータッチは軽め。カチャカチャ音も控え目なので、静かな場所でもキーを叩く音を気にせず使えそうです。
初見でエンターキーの小ささが気になりましたが、しばらく使ってみるとすぐに慣れました。
左Shiftキーの真上にある「検索キー」はファンクションキー兼用。キーバインドも設定である程度変更可能です。
インターフェースはUSB Type-C端子のみ。電源ケーブル以外の機器を接続するには別途ハブが必要となります。
しかしながらChromebookに接続するものなんて、せいぜいディスプレイやカメラのSDカードくらいじゃないですかね。イヤホンやマウスなどを接続するにしてもBluetoothでいけます。それ以上のことをするなら、MacBookやWindowsノートPCを選んだ方が良いと思いますね。
追記:外部ディスプレイはリフレッシュレート30Hz対応ならフルHD(1,920×1,080)で出力可能。非対応の場合は1,440×900まで。
スライド資料のプレゼンとかも問題なくできそう。
背面カメラは800万画素。最近のスマホカメラに比べるとおまけ程度の画質ですね。個人的にはタブレットで写真撮影を行うことはまず無いので、ビデオ通話などに使用する前面カメラがあれば十分です。ザッと撮影した写真を載せておきます。
本機ではGoogle Assistantも使用できます。ノートPCに「OK, Google」と話しかけるのは不思議な感覚ですが、音声認識デバイスは慣れると欠かせなくなる存在です。
また、Google Playストアが入っているため、Androidアプリも使用できます。SlackやSpotify、PocketにEvernoteなど、自分が主に使うAndroidアプリは違和感なく動きました。
いずれのサービスもWebブラウザ版が提供されているので、アプリにこだわる必要は無いんですけどね。
Kindleアプリもいけたので、書籍を読みながらの作業もできそうです。技術書や漫画の見開きもOKでした。
Googleドキュメントやスプレッドシートがとっつきにくいという方も、OfficeアプリをインストールすればWordやExcel、PowerPointが使用できます。文書作成や表計算、スライド作りも概ね問題なくこなせるかと。
ゲームもMinecraftは動作に支障なく遊べました。タッチ対応ディスプレイなので他のゲームもわりと動きそうですね。
とはいえ最適化されていないアプリもあるようですし、Chromebook上での動作をサポートしているケースも少ないと思います。アプリ開発者目線でも「いやそれは知らんわ…(小声」と言ってしまいたくなるレベル。すべてのAndroidアプリが動くことは期待しない方が良いでしょう。
例えばゲームアプリを快適に遊びたいのであれば、AndroidスマホやiPadなどのタブレット端末を選ぶのが無難です。最近は十分なスペックの端末も低価格化してきていますからね。
追記:Chromebookはモデルによってインストールできるアプリが異なる模様。また、タイミングによってインストール出来たり出来なかったりもあるそうなので、その点も留意が必要ですね。
Chromeで複数タブを開きつつ、AmazonプライムビデオやYouTube動画を再生しながら、Spotifyで音楽を流し、Minecraftを遊ぶなどのヘビーな使い方も不向きです。どんなもんか実際にやってみましたが、メモリ4GBなので普通にしんどくなってきます。
あえてChromebookを選ぶケースとしては、仕事やオンライン学習目的ということが多いのではないでしょうか。昨今はクラウド系のWebサービスが充実していることもあり、ローカルにファイルを保存することなく大抵の作業をこなせる方もいるはずです。
同タイプの2in1ノートPCとしては、Surface Goなどが候補に上がると思いますが、国内版はOfficeソフトがバンドルされキーボードも別売りということで、一式を揃えると結構なお値段になってしまうのがネックですね。
5月12日発売。Surface Go 2予約受付開始軽めの作業がメインだけど、スマホではいまいち効率が悪い。かと言って大きく重いノートPCは持ち歩きたくない。できれば価格も安く済ませたい…そんな要望に答えてくれるのが本機のようなChromebookなのかもしれません。
逆にゴリゴリの3Dゲームを遊びたいとか、WindowsやMacのソフトが必須のお仕事をされている場合は、本機は検討対象外になります。
自分はサブノート的な扱いをする前提なので、ネットサーフィンや軽い作業などをこいつに任せようと思っています。Chrome OSのことを理解した上で使用するのであれば十二分なクオリティですね。なんと言ってもこれだけ使えて4万円台というコスパの高さに興奮してしまいます。
Chromebookが日本で販売されるようになってからだいぶ経ちますが、いまいち国内での普及が進まずモヤモヤしておりました。そんな中、走攻守に優れた製品が登場したことは大変喜ばしいです。
5年前に購入したChromebook『ASUS C200MA』と比較すると、メーカーは違うものの、OS・ハード含めて大幅な進化を実感しています。
残念ながら本記事執筆時点では在庫切れが相次いでいるようです。実店舗で見かけたらぜひ触っていただきたいですね。Amazon販売モデルはストレージが64GBになっているようですのでご注意を。128GBモデルの購入はLenovo直販がおすすめです。
本機がChromebook普及の起爆剤になることを期待しています。
追記:Chromebookで遊べるゲームを特集する動きも見られるようです。今後の展開が楽しみですね。
Google PlayストアにChromebook対応の「プレミアム」なゲーム一覧ページが登場予定 | HelenTech
コメント