長時間の使用でも目が疲れにくい。アイケアディスプレイの実力
BenQさんからお借りした、4K HDRアイケアディスプレイ『EW3270U』のレビューです。
箱を開けるとディスプレイ本体のほか、電源ケーブル(約1.5m)、miniDP to DPケーブル(約1.8m)、USB Type-Cケーブル(約1m)、クィックスタートガイド、ドライバーCD、保証書が付属していました。
ディスプレイサイズは31.5インチ。ノングレアのVAパネルを採用。解像度は4K UHD(3840 x 2160)となっています。
背面は『EL2870U』と同じく黒一色で上部にBenQロゴが配置。
平型ではなく、中央が盛り上がりカーブを描いているタイプです。
電源ボタンや各種設定を操作するOSDボタンは、ディスプレイ正面から見て右下、底面手前に並んでいます。スピーカーは底面左右(2Wx2)に内蔵されています。
正面から見て右の背面下部に、HDMI 2.0端子x2、Display Port 1.4端子、USB Type-C端子(電源供給や充電には非対応)、ヘッドフォンジャックを備えています。
電源端子は反対側に位置。インターフェースだけを見ると『EL2870U』にUSB Type-C端子が追加された感じですね。
それでは組み立てをしていきましょう。クイックスタートガイドを見ながらサクッと済ませます。
まずはスタンドとアームの接続。スタンドにアームを差し込んで、スタンド底面のネジをクルクル回して締めるだけです。
これをディスプレイ裏側の接続部分に滑り込ませてネジを締めます。別途プラスドライバーが必要です。
以上で組み立て完成。ほんとにサクッと終わる。本体サイズは幅727mm × 高さ523mm × 奥行き215mm。重量は約7.5kgです。
ディスプレイ角度は-5〜15度の範囲で傾けられます。このあたりの仕様も『EL2870U』と同様ですね。デスクまわりの模様替えをした際など、角度調整の恩恵を受けられる場面は意外と多いです。
電源を入れると、画面中央にコーポレートカラーである紫をバックにしたBenQロゴが表示。準備完了です。
自室のデスクに配置し『EL2870U』と並べてみました。27.9インチの『EL2870U』と、31.5インチの『EW3270U(本製品)』を比べると、ひと回り大きいサイズ感です。
『EL2870U』はTNパネル、『EW3270U』はVAパネルということで、画面の色合いにも違いが見られます。
色の深みと解像度を高める3000:1の高ネイティブコントラスト比
通常のTNパネルの3倍も高い3000:1の高ネイティブコントラスト比により、暗い画像の色の深みとディテールが飛躍的に高まり、洗練された繊細さと透明感が生まれます。
DCI-P3カバー率95%でデジタルシネマの色をありのまま再現
Rec.709のカバー率は100%、DCI-P3のカバー率は95%を誇る「EW3270U」は、精確に再現された鮮明な色で、HDTV放送やデジタルシネマをリアルな色で楽しめます。
本体サイズは大きいものの『EL2870U』と比べてベゼルが細くなっている点にも注目です。
画面外のベゼルが太いと野暮ったい印象を受けるんですよね。多少の違いでもスリムでスタイリッシュに見えるのがグッドです。
本製品のレビュー依頼を受ける際に「ぜひPS4 Proでゲーム体験をしてほしい」という旨を伺いましたので、さっそくプレイしていきます。
というか、もう起動時の画面だけで綺麗ってわかりますね。
同社のゲーミングディスプレイ『EL2870U』のレビューでも活躍したHorizon Zero Dawnをプレイ。PS4 Pro買うまでは「4Kって言ってもそんなに変わらんでしょ」と無印のPS4を使い続けていたのですが…あえて言わせていただくと「間違いなく格段に」変わります。
「息をのむ」という表現って、こういう時に使うんですね。Horizon Zero Dawnは大自然を舞台に巨大な機械の獣が闊歩するという世界観なのですが、まさにこれが4K HDR対応ディスプレイにマッチします。
標準設定でも十分綺麗な映像表示が可能ですが、HDRと「ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)」機能を組み合わせることで、綺麗な映像で長時間ゲームプレイをしても目が疲れにくいというのがゲーマー的に嬉しい製品です。
さまざまな照明環境で目の疲れを軽減
最新のアイケア技術ブライトネスインテリジェンスPlus (B.I.+: Brightness Intelligence Plus)は周囲の明るさと色温度を検知して、ディスプレイの設定を自動調整。心地よい暖色系の白色で快適さを高めたり、寒色系の白色で生産性を高めたり、眼精疲労を軽減しながら、美しい視聴体験を提供します。原色を維持して、コンテンツを完璧に描写
B.I.+技術は、明るさを調整して露出オーバーを防ぐとともに暗い部分のディテールを鮮明に映し出すことで、滑らかな色階調を持った原色どおりの彩度と色相が再現されます。
平たく言うと「ディスプレイについてるセンサーが何かいい感じに輝度や色温度を自動で調整してくれる神機能」です。
もちろん自分で細かな設定もできますが、基本的にこの機能をオンにしておくだけで良いと思います。
ディスプレイの設定って、素人には「どの項目いじればどうなるか」サッパリわからないじゃないですか。それをボタンひとつでいい感じにしてくれるというのは、控えめに言って最高だなと。
そんなわけで一応HDRとB.I.+機能のオン/オフ事例を並べてみました。ちょっと頑張ってみたものの…正直この写真じゃ伝わりづらくて泣いてます。
©2017 Sony Interactive Entertainment Europe. Published by Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Guerrilla.
個人的な意見としては「とりあえずHDRとB.I.+両方オンにしておけば良いんじゃね?」と。この組み合わせなら綺麗な映像で長時間画面を見てても目が疲れにくいはずですからね。
FF15とかわかりやすそうなのでやってみました。
広大なフィールドをバックに巨大な敵と戦うときの迫力がすごい。FF15は主人公ノクティスが「シフト」という離れた場所に瞬間ワープ移動できる能力を多様するんですが、そういった素早い動きも綺麗に表現できてます。
デフォルメされたキャラが動くゲームも問題なし。最近Nintendo Switchでも出た、ワールドオブファイナルファンタジーをプレイ。レビューするために起動したのに普通にやり込んでしまうオタク。
© 2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA/YASUHISA IZUMISAWA
2Dグラフィックの格闘ゲームでも、素人目では目立った映像遅延は感じられませんでした。カジュアルにプレイする分には特に気にならないレベルです。
まぁ、ガチゲーマーならZOWIEシリーズを検討するのが無難でしょう。
ネイティブ240Hz駆動対応のゲーミングディスプレイ「BenQ ZOWIE XL2540」体験イベントレポート
ゲーム以外では写真の現像などでも活躍。こちらもガチ勢の方はカラーマネジメントディスプレイを使っていると思いますが…現像は長時間作業することが多いため、本製品のようなアイケアディスプレイとの相性は抜群だと実感しました。
また、僕の本職であるプログラミングなども長時間画面を見続ける作業のひとつです。コードを書いたりタスク管理ツール使ったり、Slackのコミュニケーションにネットで調べ物するなど、四六時中ディスプレイを見ています。
デスクに座ってパソコン作業がメインというのは、もはや眼精疲労との戦いといっても過言ではないでしょう。そのような現代人が抱えている問題を、技術の力を使って少しでも軽減する。非常に合理的な思想です。
今回のレビューでは、2週間ほど『EL2870U』と並べて使用してみました。目の疲れ具合がどれほど軽減したのか?具体的な数値で提示できないのが難しいところです。
その一方で、明るさや色味を自動調節してくれる機能には強い恩恵を感じました。PS4 Proのゲームプレイや写真現像、プログラミング作業において、体感的に目の疲れは軽減されていたのかなと。
特にゲームは久しぶりに深夜ぶっ通しでプレイしてしまうほどでした。
BenQはディスプレイに関して全方位展開している勢いですので、シリーズもサイズもある意味選び放題です(笑)
価格や機能、利用シーンにあったサイズをじっくりと検討してみるのが良いでしょう。今回はその選択肢のひとつとして『EW3270U』のレビューをお届けしました。
PS4 Proユーザーであれば、ぜひとも4K HDRディスプレイを使っていただきたいですね。
BenQアンバサダープログラムも要チェック!
BenQ製品の様々な魅力が実感できる『BenQアンバサダープログラム』では、ブログやSNSで積極的に情報発信してくれるアンバサダーを募集中です。
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