Firefoxの高速リリース
技術ニュースを紹介しているアメリカのWebサイト The VERGE にて、Mozilla開発者 Jono DiCarlo氏によるFirefox高速リリースについての見解が紹介されています。
Mozilla developer says ‘rapid releases killed Firefox’s reputation’
確かに、高速リリースサイクルへの移行後、離れていったユーザーは少なからず居たでしょうね。特にWeb開発者は「動作検証どこまで対応すれば良いんだよ…」と、ウンザリしたと思います。
僕はブラウザのインストーラをコレクションするのが趣味なんですが(職業柄もありますが主にプライベートで集めてます)、最初は「うっひょー!火狐最新verキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とか言ってテンション上がってましたが、8、9あたりから「んぁ…?新しいの、出てたんだ( ´_ゝ`)フーン」って感じで惰性で落としてましたね。どこ変わったかチェックするのも正直面倒でしたし…
2011年からの高速リリースサイクルには、大手ベンダーであるRed Hatさえも対応を投げ出したほどです。
「6週間は RHEL にとっては短すぎる。それでは、RHEL 開発プロジェクトの初期段階から取り扱うことはできない。Red Hat は Firefox を多い時でも1年に1度しかアップデートしてこなかった。その間にセキュリティアップデートを吟味していたからだ。安定性やセキュリティとイノベーションとを天秤にかければ、年に1度というあたりが良い落とし所だと考えている」
Red Hat も追いつけない Mozilla Firefox の高速リリース – インターネットコム
また、MSがGoogle ChromeとFirefoxの高速リリースポリシーを批判したという一幕もありました。ブラウザのリリース頻度については、脆弱性などに対するセキュリティ強化の話もあるので、賛否両論ありますね。
IEのアップデートに関しては、Microsoft社員の中にもリリースサイクルを高速化するべきだという意見がないわけではない。現実に同社では、現在でも存在し続けているIE6を撲滅するためのキャンペーンを展開しているほどだ。一方でGoogle ChromeとMozilla Firefoxの高速リリースによって、ウェブサイト管理者たちが苦闘を強いられていることも事実だ。ブラウザーはもはや単なるウェブ閲覧のためのツールではなく、ウェブアプリケーションを動かすためのインフラの1つになった。アップデートプロセスは、場合によってはインフラの停止を招きかねず、長年にわたってOSインフラを提供してきたMicrosoftの意見には重みがあるといえそうだ。
米Microsoft、Google ChromeとFirefoxの高速リリースポリシーを厳しく批判 -INTERNET Watch
試みとしては良かったと思いますが、残念ながら結果が伴わなかったということですかね。
新たなスマホ用OS「Firefox OS」搭載のスマートフォンが2013年初頭に登場へ、実際のスクリーンショットはこんな感じ – GIGAZINE
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