【書評】教養としてのプログラミング講座

もう、学ばないわけにはいかない!

らしいので読んでみた。

教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ)

まぁ、僕プログラマなんですけどね。

どんな本?

もの言わぬ機械とコミュニケーションする手段「プログラミング」。
コンピュータが隆盛を極めた今、もはやそれは身につけるべき教養だ。
この本は、一冊で優れたプログラマーの思考を習得することを目指す。
ジョブズやゲイツ、現代の成功者はどんな世界を見ているのか?

教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ)

内容はこんな感じ

本書の目次は以下のとおり。

  • Chapter1 プログラミングはあなたの隣に
  • Chapter2 コンピュータ要らずのプログラミング入門―基本ルールを知ろう
  • Chapter3 今すぐ役立つプログラミングテクニック―プログラマーの思考法を知ろう
  • Chapter4 簡単コンピュータプログラミング講座
  • Chapter5 プログラミングの未来
プログラミングはもはや「教養」である

著者曰く、プログラミングは単なるスキルや趣味ではなくもはや「教養」でもあると考えるのもあながち間違いではないと思う、とのこと。

Chapter1〜3まででは、ビジネスや日常生活に役立つ考え方を、プログラミングから学ぶことができるという旨が書かれている。

そもそもプログラミングとは何ぞや?という話から、プログラミングを学ぶとどうなるのか?ということが、分かりやすい例えを交えて解説されている。

子供に頼むお使いや占いの事例など、日常生活でもよく見られる光景の中にも、実はプログラミングが活きているんですよ!的なお話。

MOONBlockでプログラミングを体験

Chapter4は、著者らが開発したビジュアルプログラミング言語「MOONBlock」を使ったプログラミング体験の解説となっている。

MOONBlockは、"ビジュアルプログラミング言語"という名のとおり、通常ソースコードを書く必要のある作業をビジュアル化・ブロック化することで、誰でも直感的にプログラミングができるような工夫がされている。

本書でも写真と説明を読み進めながらWeb画面を操作するだけで、簡単にプログラミングを体験することができる。

2014-03-10 23.31.32

本書でまともにプログラムのソースコードが見られる唯一のページかもしれない(笑)

MOONBlockをポチポチ操作するだけで、簡単なゲームがあっという間に作れるらしい。

凄いぜ。

プログラミングの未来

最終章となるChapter5では『プログラミングの未来』と題し、子供のプログラミング教育や、プログラミング機能を有したタブレット端末として話題になった「enchantMOON」から見るプログラミングの可能性が語られています。

この章の終わりに著者はこう述べています。

今あるハードウェアは、その予め設定された機能・制限のために、どうしてもソフトウェアの動きを妨げている面が否めません。

次世代のハードウェアが完成するまで、新しいソフトウェアの研究を止める方向で留まるのではなく、発展的な開発を遂げるべく、次世代のハードウェアと一緒にソフトウェアをも研究・開発すべきなのです。

この言葉のとおり、著者らはenchantMOONを開発したわけですね。

凄いぜ。

全ての子供たちにプログラミングを

というわけで本書を読み終えた頃には「プログラミングがというものが、とても身近な存在であり、とても価値のあるもの」だということが何となく分かるような内容となっています。

今後プログラミングを学ぶことになるかもしれないお子さんをお持ちの親御さんや、実際にプログラミングに手を出すのは腰が引けるが「教養」として知っておきたいという社会人の方々に読んでもらいたい一冊です。

また、各章の合間にあるコラムも充実しています。コンピューターの誕生や進化に際しての逸話など、プログラマの僕でもはじめて知った内容もチラホラ。

プログラミングに携わる身としては、こういった歴史を知ることも重要ですからね。大変勉強になりました。

教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ)
清水 亮
中央公論新社
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