いまさら聞けない格安スマホで家計救済!なんでも教えますイベント!
格安スマホアンバサダーのイベントで二子玉川にある楽天クリムゾンハウスに行ってきました。
前回のイベントではファーウェイのスマートフォン『honor6 Plus』をご提供いただいたこともあり、端末の話がメインでした。
今回は楽天モバイルの方と格安スマホに関する疑問についてディスカッション。大手キャリアから格安スマホに乗り換えることで「実際どれくらい節約できるのか?」「メリット、デメリットは?」というお話を聞いてきました。
10年で200万円近くの差が
まずは携帯料金いくら払ってますか?という基本的なところから。
口座引き落としやクレジットカード使ってると意識してなかったりするんですよね。
当日の参加者の中には大手キャリアでも3千円ほどで運用されている方も居ましたが、多くの方は月8千〜1万円くらいな感じでしょうか。ひとり分ならまだしも家族含めるとさらにドン。
端末代やら抜きにしたザックリ計算で、家族4人だと毎月3万円なんてケースもザラです。さらに単純計算で10年使うとしたら……342万円て。固定費って意識しないとヤバいですね。
で、格安スマホに乗り換えると3分の1くらいになりますよと。
料金プランもシンプルですっきりしてます。
差額も年単位で見てみるとかなり大きくなります。
先ほどの家族4人の例では、10年間でなんと210万円もの差が出てしまいます。
これだけ節約したら色々できますね、というお話。
温泉入りたい。
まぁこれは極端な例ですが…端末の値引きと引き換えによくわからないサービスやらオプションやらをそのままにしている場合は、本当にこれくらいの差が出ます。
言うてもMVNOってなんだかよくわからんし
格安スマホにするとお得になるらしいってのはわかった。でもMVNOとかMNPとかよくわからんし、そもそもどういうしくみなの?という方は以下の記事をご参照ください。
おおまかに説明すると「MVNO」というのは大手携帯キャリア(ドコモ、auなど)から通信回線の帯域を借りてユーザーに提供する携帯電話事業者のことです。今回お話を伺った「楽天モバイル」や「日本通信」「IIJ」などが、このMVNOに該当します。
基本的に大手キャリアの回線を利用しているため、ネットのつながりやすさは保証され、テザリングなどもオプションの追加なしで使えます。
自前の設備を用意する必要がないためサービス提供にかける費用も安く済ませられます。結果的に利用料金が安くなるというわけですね。
「MNP」というのは契約する携帯キャリアを乗り換える際に、いま使っている電話番号がそのまま移行できるしくみです。お店によっては端末の料金が0円になるケースもあるため、大手キャリア間の乗り換え等で利用経験がある方も居らっしゃるかと。
ひと昔前はMVNO自体が少なかったこともあり選べる端末やサービスも限られていましたが、最近では参入企業が急増。選択肢も大幅に広がりました。
これまで海外からSIMフリーの端末を個人輸入して大手キャリアやMVNOのSIMを入れて使うケースが主流でしたが、現在は国内のMVNOが提供する端末とSIMをセットで購入できるようになりました。
特に楽天モバイルは端末のラインナップが豊富で驚かされました。
海外メーカーのみならず、国内メーカーの有名ブランドであるXperiaやAQUOSなどの端末を抑えている点もあなどれません。
楽天モバイルの場合は契約時や月々の支払いで楽天ポイントがたまります。普段から楽天のサービスを利用している方にとっては結構なメリットになりそうです。
とはいえ「何か裏あるんじゃね?」と思うのが人間のサガ。
例えばMVNOではキャリアメールが使えなかったり
かけ放題のプランがなかったりします。(追記:楽天モバイルでは「5分かけ放題」というオプションが追加されました)
また、サポートカウンターが無いため電話やメールでの対応になってしまうなど、これまで大手キャリアのサービスに依存してきた方にとっては大きな障壁に感じる部分かもしれません。
一番の課題は店頭でのサポート体制が整っていない点でしょうね。楽天モバイルでは実店舗を全国に拡大中ですが、現時点では契約のやりとりのみにとどまっているのが残念な点です。
また、ネットのつながりやすさにおいても普段はそれほど不憫を感じないのですが、回線が混雑する時間帯(お昼や夕方など)に、極端に速度が落ちるという問題もあります。大手キャリアから設備を借りているとはいえ完全な品質の担保がない状況はなんとかしてほしいなと。
ちなみにキャリアメールの問題については、最小限の契約にとどめてメールアドレスを維持するといった裏ワザもあったりします。かけ放題が無い点についても、各種無料通話アプリの利用で大抵カバーできます。スマホでの連絡はほぼLINEという方も少なくない時代です。
アンバサダーからの質問など
MVNOの回線品質は実際どれほどのものなのか?個人的にはUQ WiMAXのTry WiMAX的な貸し出しサービスを提供するのが良いのかなと思いお尋ねしたのですが、端末やSIMの用意、レンタル運用のコスト問題など様々な事情もあり少々厳しそうな印象でした。
他にも家族割の問題で自分だけ格安スマホに移るのが難しいとか、ワンセグの付いた端末が欲しいなど、利用する人によって色んなケースがあるんだなぁと思い知らされました。シェアプランの検討などはぜひ実現して欲しいところです。
それからもっとハイスペックな端末を用意して欲しいなんて要望もありました。ZenFone 2とかわりと良い端末も揃ってるんですけどね。やっぱりiPhoneやXperia、Galaxyなどメジャーなシリーズの最新機種を使いたいという声はこれからもっと出てくるでしょう。
「格安スマホ」という言葉で勘違いしやすいのですが端末自体の価格には結構な幅があります。
楽天モバイルが取り扱っている端末でも下は1万円台から上は5万円台といった感じです。選べる端末の種類が増えるのは良いことですが、ハイスペックな端末を追い求めるあまり「採算とるために料金プラン値上げします!」なんてことになってしまっては本末転倒です。
そういった話も含め、大手キャリアとの住み分けはしっかり行ない、バランスの良い立ち位置を保っていただきたいですね。
会場で触ってきた端末について
最後に会場で触ることのできた4つの端末についてサクッとご紹介。
acer Liquid Z330
楽天モバイルが扱うLTE対応モデルで最安価格、1万2千円の端末です。最近の大画面ブームに反し、手のひらに収まるコンパクトボディ。
画面解像度が低めですが「とりあえずスマホデビューしたい」「とにかく安く使いたい」なんて方にうってつけのモデルかと。
軽く触った程度ですが、価格のわりに普通に使えそうだなと感じました。
富士通 arrows RM02
要望も多いであろう防水対応のスマホです。富士通独自の省電力機能により3日間の電池持ちを実現。
色鮮やかな有機ELディスプレイも特徴のひとつです。
個人的には四隅が角ばっているため少々硬い印象を受けました。ビジネス色が強いかな。
SHARP AQUOS SH-RM02
1,310万画素の高機能カメラを搭載。「格安スマホでも良い写真が撮りたい!」という要望に答えてくれる端末です。
こちらも電池持ちは3日間。やはり国内メーカーは需要をしっかりカバーしていますね。
先ほどのarrows RM02と比べると柔らかな印象で、女性に好まれそうなデザインかなと。
HTC Desire 626
国内でもファンの多いHTC端末です。僕もHTC J Butterfly、HTC J Oneを愛用していたこともあり、楽天モバイルでHTC端末を取り扱うことになったのは非常に嬉しく思いました。
おしゃれなツートンカラーが目を惹きますね。
メインカメラは1,300万画素。インカメラも500万画素と自撮りをする方にも良さそうです。
一括支払いで3万円切る手の出しやすさも魅力です。
その他の端末
他にもhonor6 PlusやZenFone 2、P8 liteなどミドルレンジスペックの端末がラインナップされています。
端末ラインナップに関しては「よくこれだけ揃えたなぁ」と、感心するばかりです。
毎月1万円払う価値があるのか?
格安スマホ気になるけどよくわからんという方は、少し時間をとってでも勉強してみることをオススメします。大手キャリアに毎月1万円払う価値があるのか?いま一度見つめ直す良い機会になるでしょう。
選択肢のひとつとして楽天モバイルはどうでしょう、というお話でした。
現場からは以上になります。
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