【書評】10人のブロガーが綴る100通の手紙: ~Edge Rankの中の人の頭の中〜

合同メルマガ「Edge Rank」が電子書籍化

エッジの効いた複数のブロガーが執筆を手がけるメールマガジン「Edge Rank」。顔見知りのブロガーさんが配信されている大変興味深い試みです。

以前からどんな内容か気になってはいたのですが、宗教上の理由によりメルマガの購読はしていませんでした。(「メールの時代早く終わってくれ…!」と声を大にして言いたいくらいメールというシステムが嫌いなのです)

そんなメルマガ未購読な人に朗報。このたび創刊号から100号までのバックナンバーをまとめた電子書籍が出たということで、さっそく読んでみました。

記事広告とかじゃないよ!

エッジの効いたブロガーの皆さん

著者陣およびそれぞれのブログは以下のとおり(敬称略)

ブログはもちろん、専門性を活かした活動をされている方も本メルマガに参加されています。

検索で上位に来るような記事を書いていたり、メディアへの露出が多い方も居らっしゃるので、何かしら興味を惹かれる部分があるんじゃないかなと。

とにかく情報量が凄い

文章構成としては、配信当時のフォーマットをほぼそのまま掲載しています。メルマガの雰囲気がダイレクトに掴めるという意味では「なるほど…こういうのもありか」と気付かされました。

おおまかな内容としては

10名のブロガーが普段どういった活動をしているのか。普段のブログでは書けないような体験、ブログの運営、イベント運営、ブログに対する考え方、ものの見方など10名のブロガーの頭の中がこの一冊に凝縮!

ということで「この人こんな活動もしてたのか」なんて発見や「いや、これマジでブログ記事にしたら2,3記事になるボリュームじゃねーか!」といった膨大なテキスト量を一通のメルマガにしたためていたりと…本当に皆さんよくこれだけ書けるなぁと、ただただ圧倒されました。弱小ブロガー的に。

正直読み始める前は「個人ブロガーのメルマガなんて、どうせ大したことないんでしょ?」みたいな煽りMAX状態だったのですが「えっ…これだけ読んでもまだ全体の20%だと……」という驚きのボリュームでした。本当に申し訳ございません。

メルマガの配信は週に2〜3回。1人が月1回書けば回るようになっているため、各個人の負担が抑えられているそうです。だからこそ一通一通のクオリティが担保されているのでしょうね。

それぞれが独自の視点をしっかりと持っており、守備範囲もまばらなため、とにかく一冊を通して得られる情報量が物凄かったです。

メルマガの書籍化ならではの課題も

読み進めている中で、一部の記号が正しく表示されていなかったのが少々気になりました。

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これはメールからKindleフォーマットに移した際に変換がうまくいかなかったのかな?すべてチェックしたわけではないですが、このあたり見直したほうが良いかもしれません。

追記:該当箇所は修正して再申請済みとのこと

あと終了したイベントの告知には「※このイベントは終了しました」的な追記がされていましたが、原文との違いがややわかりづらい部分がありました。これはまぁ終わったイベントのことなので、どうでもいいですかね。

編集の大変さやコスト面の問題、出版にあたってのスタンスなど、様々な思惑があったと思います。しかしながら電子書籍とはいえ「書籍」として発行するのであれば、読み物としての形態に落とし込んだ方が良かった気もしました。

何にせよ、メルマガをそのままの形式で書籍化するというのは、なかなか挑戦的な試みだったのではないでしょうか。

バックナンバー+αとしての価値は十分

いくつか課題も見受けられましたが、オリジナルそのままの雰囲気を楽しむバックナンバー集としては大変貴重な一冊です。これまでバックナンバーを発行していないという点や、一度に100号分の内容を網羅できるという点では、書籍化したことによる優位性は高いでしょう。

また、本書書き下ろしで収録されているオリジナルコンテンツも充実。創刊号から購読している方でも楽しめる内容となっています。

・しゅうまい・奥野が語るメルマガ「Edge Rank」誕生前夜
・柳下修平のちょっとおかしい週末海外旅行 シンガポール編
・ゆこびんのファッションコラム
・あかめVSヨスのモブログ対談
・タクスズキの青春18きっぷの思い出
・Rihoのもしもハタチの小娘が1ヶ月で10カ国を回ったら
・東京散歩ぽの「Edge Rank」の舞台裏

人気ブログを運営しているブロガーは普段どういった活動をしているのか?ブログ以外ではどんなことに関心があるのか?本書では普段のブログには書かれない、一歩踏み込んだものの見方を垣間見ることができます。

ひとりでも気になるブロガーさんが居れば、一読の価値があるでしょう。

ちなみにAmazonプライム会員でKindle端末をお持ちであれば「Kindleオーナーライブラリー」を利用して0円(無料)で読むことができます。

やったぜ。

メルマガ登録どうでしょう

メルマガ「Edge Rank」はメールアドレスを登録するだけで購読できます。購読は無料なので興味のある方は登録してみてはいかがでしょうか。

メルマガEdge Rank読者登録ページ – Edge Rankブログ 

本書を読んだ限りでは「これ普通にお金とっても良いレベルなのでは?」と思うクオリティでした。ちょこちょこプレゼント企画みたいなのもやっているようなので登録して損は無いんじゃないすかね。

冒頭に書いたとおり、僕は宗教上の理由によりメルマガ登録はしないので、また書籍化したら読ませていただきたいと思います。

星影

Tech Hunter代表。マルチポテンシャライト。 ガジェット、アニメ、ゲーム、インターネットが好き。

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