ウェアラブルデバイス勉強会 東京 #2
WUG主宰のウェアラブルデバイス勉強会に参加してきました。
ウェアラブルデバイスの最新動向や、女性目線の貴重な意見も聞くことができました。
発表内容
以下、当日の発表内容をざっくりとご紹介させていただきます。
ウェアラブル「大阪マラソン」プロジェクト(塚本昌彦 WUG代表)
トップバッターはWUG代表の塚本教授。ウェアラブル「大阪マラソン」プロジェクトのお話。
本プロジェクトは、株式会社ケイ・オプティコムの開発したアプリ「グラッソン」の実証実験で、ソニーが開発した透過式メガネ型端末「SmartEyeglass(スマートアイグラス)」を装着してフルマラソンを走破するという…なんとも未来的なプロジェクトです。
走行情報管理のほか、ハッシュタグの付いたつぶやきがSmartEyeglass上にリアルタイムに表示されるなど、現地に居ない人からの気遣いの言葉や声援を受けることもできたそうです。
そういったメリットがある一方、バッテリーや端末の操作性・装着性においての難点など、実証実験では多くの課題を感じたとおっしゃっていました。
「マラソンでウェアラブルデバイスは必須アイテムになる」というのは間違いないでしょうが、実用化にはまだ遠い印象です。今後も実証実験を繰り返し、得られたフィードバックをもとに改善を重ねていく必要がありそうです。
ウェアラブルデバイス製品の紹介(馬塲宏行 セイコーエプソン株式会社)
続いてセイコーエプソン株式会社の馬場さんが登壇。同社の新製品であるスマートグラス「MOVERIO BT-200」の紹介を中心とした発表です。
MOVERIOは、土木・医療系業務のサポートだけでなく観光などでも利用され始めているとのこと。
なんと、一番売れてる国は日本だそうです。次点はヨーロッパ。そしてアメリカ。ウェアラブルは海外で受け入れられている印象でしたが、こういう結果が出されるというのは驚きです。
スマートグラスとARを組み合わせたゲーム「鉄球AR」が非常に面白いと感じました。
女子が欲しくなるウェアラブルって?(おけい)
今回の登壇者では紅一点だった「おけい」さん。女子が欲しくなるウェアラブルについてのお話。
昨今、様々なウェアラブルデバイスが登場していますが「それって女子受けするの?」という疑問に切り込みました。
実際に女の子たちに聞いてみると「ファッション性が無ければ身に付けたくない」という意見が多く得られたそうです。機械感が強いとダサく見える、「かわいい」という要素がないなど、言われてみれば納得することばかりでした。
しかしながら、ウェアラブルのファッション性が高まる兆しも見えています。
ひとつはバッテリーの小型化。メガネのフレームに取り付けられるサイズのバッテリーが登場。僕は初めて知ったのですが、このサイズだと様々なアイテムに組み込めそうですね。
そして電子ペーパー。時計の盤面やメガネのフレームの表面、下着などに採用。色や柄などのデザインをスマホで操作するだけで気軽に変えられるようになったりするとのこと。
ともあれ「ワンランク上の自分を演出してくれるウェアラブルが欲しい」という点に集約されます。
ウェアラブルのファッション性については、以前参加したAndroid Wear勉強会でも語られていました。
確かに多くのウェアラブルデバイスが出てくるようになり「時計の盤面は丸いのが良い!」とか「ちょっとこのデザインは身に付けたくないな…」といった、自分の好みで製品を決める選択肢が出てきたことを実感しています。
日常的に身につけるアイテムである以上、ファッション性はウェアラブルが一般層に普及する上でクリアしなければならない大きな課題のひとつと言えそうです。
Android WearとXXXX(秋刀魚)
ウェアラブルユーザーデバイス会スタッフの秋刀魚さん。Android Wearと車を連携させたアプリを開発されたそうです。
Android Wearに車のエンジン情報をリアルタイムに表示するデモを見せていただきました。
運転中に見れないことはないが「危ない」という悲しい結論に…
個人的には「Android Wearを見てApple Watchだと言った人」の円グラフがツボに入りました。
ARグラス向けアプリAR SNOWをリリースしてみて(黒河優介)
セイコーエプソンさんから紹介のあった、スマートグラスMOVERIO向けのアプリをリリースされた黒河さん。
終始楽しくお話されていて、本当にヘッドマウントディスプレイが好きなんだなぁと感じる発表でした。黒河さんのスライドはSlideshareにアップされていますので、こちらをご覧いただければと。
ちなみに会場にいた女性から「ロマンチック」という声が挙がっていたことを補足しておきます。
デジゲー博2014にも作品を出展
AR SNOWとは別になりますが、先日開催されたデジゲー博2014にもARゲームを出展。
窓の社からインタビューも受け、記事に取り上げられていたようです。
素晴らしいですね〜!
最近のウェアラブルデバイス動向(塚本昌彦 WUG代表)
最後は再び塚本教授が登場。最近のウェアラブルデバイス動向についてお話いただきました。
オフレコのお話も多かったので、スライドの写真でお茶を濁しておきます(笑)
なお、ウェアラブルEXPOが2015年1月に開催されるようです。
ウェアラブル技術の機器メーカーの方々はすでにチェックされているでしょうが、業界の最新動向が知りたい方やアプリ開発者の方々もこの機会に足を運んでみてはどうでしょうか。
Togetter
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