【魚拓用】noteに貼ったAmazonリンクに見知らぬアソシエイトタグが勝手に付与されていた件

※noteに書いた記事の魚拓用です。勝手に消されたら嫌なので。

知らないアソシエイトタグ

先日noteに投稿した記事内でAmazonの商品リンクを貼り付ける際、意図的にアフィリンクにしたくなかったため、自前のアソシエイトタグを外した状態の商品リンクを貼った。

しかしながら、後日その商品リンクを確認してみると見知らぬアソシエイトタグ「tag=note0e2a-22」が付与されていることに気付いた。

この件について、メモがてら手元で確認できたことをまとめておく。

自前のアソシエイトタグ付きリンクを貼った場合

まず、自前のAmazonアソシエイトリンクを貼った場合。基本的にAmazonのリンクは自動でカード表示される。

これは普通に自前のアソシエイトタグが付与されていたので特に問題なし。

純粋な商品リンクを貼った場合

続いて純粋なAmazon商品ページのリンクを貼った場合。

https://www.amazon.co.jp/dp/B004Y9IXZW/

URLは以下のように変換された。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%A9-Coca-Cola-10857-500mlPET%C3%9724%E6%9C%AC/dp/B004Y9IXZW?psc=1&SubscriptionId=AKIAJ6G2RA4GLVSQSJDA&tag=note0e2a-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B004Y9IXZW

純粋なAmazon商品ページのリンクを貼ったはずが「tag=note0e2a-22」というアソシエイトタグが勝手に付与されている。

(あとURL内選択して太字にしようとしたら勝手にリンクになるしURLのリンク外しても勝手にリンクになる最高のUX)

利用規約やプライバシーポリシーには明記がない

このAmazonアソシエイトタグが勝手に付与される件について、少なくともnoteのプライバシーポリシーと利用規約には明記されていなかった。

ちなみに、利用規約の冒頭にツラツラと並んでいるcakesの利用規約やらにも記載は見当たらなかった。

本利用規約は、cakesご利用規約cakes無料会員規約cakesクリエイター規約noteクリエイター規約およびnote定額購読サービスご利用規約その他POCサービスのウェブサイトおよびスマートフォンアプリ上に掲載するPOCサービスの利用に関わるルール等を含んで構成されています。POCサービスをご利用いただく前に、これらをよくお読み頂き、同意下さいますようお願いします。

つまり、いちユーザーである僕からすれば、同意した記憶のないリンクの改ざんが行われていることになる。

WordPressプラグインDISQUSでも同様の現象が見られた

以前、WordPressで構築したブログを運用している中で、似たような経験をしたことがある。

コメント管理用のプラグインとして導入していた「DISQUS」によって、自分が貼ったAmazonアソシエイトのリンクが、見知らぬアソシエイトタグに置き換わっていたのだ。

こちらは設定変更で無効化することができたが、noteに関しては設定などあるわけもなく、そもそもこの仕様に関する記載が一切見当たらない。

幸い自分で生成したアソシエイトタグが上書きされることはないが、純粋なAmazonリンクに勝手にアソシエイトタグが付与されるのは、ハッキリ言って気持ちの良いものではない。

これはAmazonアソシエイト・プログラム運営規約に沿った行為なのか

また、noteにおけるこの仕様が、Amazonアソシエイト・プログラムの運営規約に沿った行為なのか、少々疑問である。

アソシエイト・セントラル – Amazonアソシエイト・プログラム運営規約

この運営規約には、アソシエイト利用者が紹介料を獲得できるプログラムの参加者である旨の文言を表示しなければならないと明記されている。

10. 乙がアソシエイトであることの表示
乙は、本規約、乙によるアソシエイト・プログラム・コンテンツの使用または本プログラムへの乙の参加に関して、いかなるプレスリリースの発行その他の発表または広告もしないものとします。乙は、本規約により明示的に許可される以外に、甲と乙との関係について不実の表明や誇張(甲が慈善活動やその他の運動を支援、後援、支持または貢献しているという表明または暗示を含みます。)をせず、甲と乙またはその他のいかなる個人もしくは企業との間の関係または提携を表明したり暗示したりしないものとします。乙は、乙のサイト上または甲がアソシエイト・プログラム・コンテンツの表示を許可した他の場所のどこかに 「Amazon.co.jpアソシエイト」または「[乙の名称を挿入]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」の文言を表示しなければなりません。甲は、この文言を適時変更することがあります。

note利用者個人のAmazonアソシエイトリンクについては、各自の管轄になるので、まぁ自己責任で済む話である。

ところがプラットフォームの運営元であるnoteが、利用者や閲覧者に対して、前述の規約を蔑ろにしているのが若干気になった。見落としがあれば申し訳ないが、キーワード検索しても出てくる気配が無かったので「そこになければ無いですよ」という認識。

少なくとも本事例のように「意図的にアフィリンクにしたくなかったリンク」に対して、勝手にタグを付与する行為は不快でしかない。

実際どうなの?

利用者、閲覧者に対して明示しているのであれば特に突っ込むことでもないが、自分が確認した範囲ではそうでもなさそうだったのでメモっておくことにした。

実はAmazonと中で繋がってて「全然問題ないよ~(^^)」ということならば、早計ということですまんな。

僕はnoteのヘビーユーザーではないので、そもそもこの仕様がリリース初期からのものなのか、多くの利用者にとっては周知のことなのか、そのあたりまったく把握できていない。

note運営、利用者、閲覧者が、この件についてどう思っているのか。見解を伺いたいところである。

追記:どうやらnote運営は把握しているようなので仕様っぽい(noteから明確な言及がされているかは不明)

追記2:自分とは無関係だけど、noteに書いた求人記事をそのままWantedlyに持ってきてる会社のAmazonリンクにもそのままタグ継承されてるの観測して白目。これは結構エグいことになってそう(知らんけど)

追記3:noteプロデューサーの徳力さんより、本件についてコメントいただいたのでこちらに引用させていただきます。

ご指摘の件ですが、説明不足で申し訳ありません。
現在noteではAmazon社のProduct Advertising API を法人契約で利用させて頂いており、noteにAmazonへの記事リンクを埋め込んだ際に、画像や商品説明、価格等の情報つきのカード形式で表示することを実現しているのですが、API経由で画像を表示する際に、リンク側にタグが必要なため、この実装にさせて頂いている次第です。
これはクリエイター側のアフィリエイトIDがある場合は当然そちらを優先して使う仕様になっています。

ただ、IDタグがはられていないときにも、価格や画像表示をするためにどうしても必要なため、Amazon社と協議をした上で弊社のタグを自動挿入する仕組みにいたしました。
アソシエイト・プログラム運営規約上も問題ないと認識しておりますが、ご指摘の通りユーザーの皆様へのご説明不足の点はあるかと思いますので、再度社内でも確認をさせていただきたいと思います。

noteに貼ったAmazonリンクに見知らぬアソシエイトタグが勝手に付与されていた件|星影|note

追記4:note運営ピースオブケイク社CXOの深津さんが、本件についての記事を投稿されていました。現状の詳細や今後の対応など記載されているので、気になる方はご一読いただければと。

noteにおける、Amazonアフィリエイトタグの扱いについて|深津 貴之 (fladdict)|note

あとは各自でご判断を。

2023年11月28日追記:ウェブ魚拓が削除されていた

当記事と当時の利用規約のウェブ魚拓」が削除されていることに気が付いたため記録しておきます。いずれも削除理由は「個人情報削除済み」で、手続き日時は「2021年2月12日 19:20」となっていました。

いま読み返しても本文に個人情報の類は含まれていませんし、note利用規約の魚拓が同じ理由・同じ日時で削除手続きされているのは不思議ですね。

note記事のウェブ魚拓は再取得しておきました。

2023年11月29日追記:noteの利用規約について

このタイミングで改めて利用規約を確認したところ、現行の利用規約ページでは「第1版 2019年12月11日制定」と記載されていました。

少なくとも僕が本件に関する記事を書いた「2019年9月10日」時点で、利用規約が存在していることは明白です。利用規約に同意せずサービスを利用することはできませんし、本件の事実確認のため利用規約の内容にはすべて目を通しましたAmazonアソシエイトに関する記載がないことの証跡として、魚拓も取得しておいたわけです。

note株式会社は、基本的に利用規約変更に関するお知らせをユーザーへ積極的に通知することがないため、改定内容を把握することが困難です。手元で確認できた範囲では、2018年8月2日に利用規約改定のお知らせメールが来ていたくらいでしょうか。

ちなみにnote株式会社のnote記事をたどると、2019年2月25日に利用規約改定のお知らせ記事を出しているようでした。

利用規約改定のお知らせ|note株式会社

記事URLを含めたメールや通知アイコンでのお知らせは来ていないため、このような記事の存在を今回始めて知りました。利用規約ページからのリンクもなく、note公式アカウントページでカテゴライズ等もされていないため、自力で記事検索した人がようやく辿れるレベルです。この導線でユーザー全員が利用規約の改定を知ることはできないでしょう。

なかなか酷いUXだと感じました。

それにしても「2019年2月25日」に利用規約改定のお知らせ記事を出しているのですから、第一版が「2019年12月11日」というのはおかしな話です。

また、noteクリエイター利用規約に関しては、サービス開始日の「2014年4月7日制定が第一版」となっていることがwebアーカイブ上で確認できます。noteは2014年4月7日にサービスを開始しているので当然ですね。

なぜこのように少し調べれば分かる事実に対して、歪曲した記載をされているのか、純粋に疑問が浮かびます。

なお、プライバシーポリシーに関しては「第一版 2012年9月11日制定」とされており、その後2020年12月から改訂の記録が付けられています。

手元で確認できた範囲でメールにてお知らせが来たのは、「2022年4月1日」の改定だけでした。

星影

星影

Tech Hunter代表。マルチポテンシャライト。 ガジェット、アニメ、ゲーム、インターネットが好き。

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