退職しました
2013年3月31日をもって、5年間務めたソフトウェア開発会社を退職しました。
これからの人生計画を立てるために、今までやってきたこと、これからやりたいこと、いまの気持ちを含めてまとめておきます。
ちょっと長いです。
よく聞かれること
退職の話をすると、当然ながら色々な事を聞かれます。
まぁ、大抵は以下2つの質問をよく聞かれます。
- 次の転職先は?
- 何で辞めたの?
まずはこの2点、軽く書いておきます。
次の転職先は?
決まっていないです。
しばらく無職です。
妻子持ちなのに。
_人人人人人人人人人_
> 妻子持ちなのに <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
何で辞めたの?
退職理由は、一言で言えば「自己成長のため」です。
半年くらい勉学に勤しみ、次の職場を探す予定です。
別に「プログラミングもうヤダ」とか「ブルーライト浴びたくない」とかではないです。プログラミングもブルーライトも大好きです。好き過ぎて死にます。
ただしIE、てめぇはダメだ。
というわけで、次もIT業界です。
SEもしくはプログラマーとして戦います。
会社でやってきたこと
この5年間、受託開発、自社製品開発、製品企画と、ありがたいことに多くの経験をさせていただきました。というわけで、僕がやってきたことを少しだけ振り返ってみます。
開発での経験
開発では、Windowsを中心に、Linux、UNIXなど、各種プラットフォームにおける、様々なシステムに携わることができました。
入社当時は、バッチプログラムの作成や、自社製品のアイコン作成などの細かい仕事が多かったですね。2、3年目辺りからは、自社製品のカスタマイズを中心に、Web系のお仕事をやらせていただきました。
言語について
多岐にわたる案件やプロジェクトに携われたこともあり、1年に1〜3個くらいのペースで、新しい言語に触れることもできました。常に新しい言語に触れるということは、個人的な目標としてきたこともあるので、非常にありがたい経験でした。(扱ってきた言語はこの辺参照)
時間的な制約もあり、付け焼刃的に扱ってしまった言語もあるので、次の仕事に就く前に改めて触っておこうと思います。
直近でPHPを扱うことができたのは、かなりポイントが高かったです。WordPress を知るキッカケにもなりましたし、何だかんだで注目されている言語なので、ここから色々と視野を広げることができそうです。
誰のためのシステムか
受託開発でお客様と直接お話しする機会があったことで、システムを開発をしていく上での意識が変わりました。お客様の話を聞くと、社内で黙々と作業しているだけでは分からないことがたくさんあることに気付きます。
僕の場合、製品リーダーの教育方針として「受託開発で得た経験を、自社製品に取り入れてほしい」というお題目があったため、外に出してもらう機会が結構多かったです。そのおかげで、このような意識が常に頭の片隅にありました。
システム開発をやっていく上では、プロジェクトの目的をきちんと意識することも大切ですが、「誰のためのシステムか」を考えて行動することが最も重要ではないかと思います。
製品企画での経験
新製品の企画&開発、他社製品との連携の話など、期間としては非常に短い間でしたが、こちらでも色々と貴重な経験をさせていただきました。
まぁ正直、色々と外部要因(他部署の開発支援など)があったため「製品企画」と呼べるものを、ほとんどこなせなかったのが残念です。製品企画の職務についていたのは1年間ですが、8割方プログラミングしてましたし。
でも、社内の問題解決に携われたのは嬉しかったですね。運用を軌道に載せるところまで見守りたかったのですが、キッカケだけでも作れたのではないかと。
それと、自社サイトのアクセス分析は本当に勉強になりました。このブログでも導入しているGoogle Analytics に触れることもできましたし。課題は山積みですが…ひとつずつ改善していっていただければなぁ、と思います。
色んな人と話をしながらプロジェクトを進めていくのは、やっぱり楽しいですね。
退職の道を選んだ理由
ここから本題です。
今回、自分の中での意識改革を起こすため、「退職」という道を決意しました。人生の分岐点となり得る大きな決断でした。なにせ妻と子供を養っていく役割を担う父親が職を失うというのですから、そりゃ一大事です。
ということで、なぜ「次の転職先を決めてから退職しなかったのか」について書き留めておきます。
圧倒的な実力不足を感じた
Web系のプログラミングを始めてから顕著になってきたのが、基礎知識の不足です。
基本的に、案件・プロジェクト単位での仕事は、そつ無くこなせていたとは思います。ですが、いざ何かしらの問題が発生した場合に、その調査・対処方法の模索、根本原因の究明や再発防止策などにあたり、圧倒的な実力不足を感じました。
サーバー側か、クライアント側の問題かの切り分けや、OS固有のコマンドやセキュリティについての知識などetc…実務で発生する多様な問題には、それに見合った状況解決能力が求められます。
複合的な問題も少なくなく、つぎはぎだらけの知識で見積もった工数は、場合によっては想定を大きく上回る時間とコストを費やすことになってしまうのです。
もちろん、それらすべてを包括するのは不可能だと思います。
とは言っても、責任ある仕事を任されるようになるにつれ「このままではダメだ!」という思いが強くなる一方でした。
時間の捻出について
そんなわけで、技術書を買ってみたり、PG関連のWebページを見たり、色々と自己学習を続けてきたわけですが。どうしても今の職場で働きながら、自分が納得できるような時間を捻出することができませんでした。
というかこの世界(IT業界)で本気で一生食っていくつもりなら、そんなちっぽけな時間を使ったくらいではやっていけないのでは?と。特に僕の場合、大学が情報処理系では無かったこともあり、そもそものスタート地点で出遅れている感がありました。
そして今の会社では、このまま数年、数十年働き続けながら勉強を続けたとしても、この世界で戦っていく力を付けることができない。そういう結論に達しました。(あくまでも個人的な観点で)
次のステップへ行く前に、明らかに不足していると思う部分の穴埋めや、働きながらの勉強法の確立をしたかった。半年なり1年なり、現実問題としてどこまでできるか分からないけど、少しでもそのための期間を取りたかったんです。
人生観について
もちろんリスクは大きいです。だからこそ、得られるものも大きい。
やらないで後悔するより、やって後悔した方が良い。日頃から僕はそう考えています。
たった一度の人生、生きている限りいつ死ぬかなんて分かりません。だから、みんなもっと「好きなように生きれば良いと思う」んです。もちろん、周りの理解は必要ですが、誰も担保のできない未来を待つより、今を生きるべきだと思います。
会社で退職の話を切り出したあと、直属の上司をはじめ、何名かの偉い方々(社長とか常務とか部長とか)とお話をさせていただきました。僕の考えを聞いていただいたのち、色々と痛いところを突かれるようなお言葉をいただくわけですが、最後に皆さん必ずこう言うんです。
「あと1年、いや半年残ってみないか」
残念ながら僕の人生観にそんなものは存在しないんです。
これからどうしたいか
そんなわけで自分へのハードルを上げまくって生きている今日このごろ。ここまで読んでいただきありがとうございます。誰も担保のできない未来の話をしましょう。
Webの世界に羽ばたきたい
冒頭で「次もIT業界」という話をしましたが、もっとオープンなWebの世界に飛び込んでいきたいと思っています。その分ハードルは上がるとは思いますが、スピード感のある世界で戦って行きたいですね。
いくつか「ここで働きたい!」と思える企業も出てきたので、徐々にアプローチをかけていきたいと思います。具体的にどういう系かという話もありますが、それはこれからのお楽しみという感じで。
BtoB から BtoC へ
僕が務めていた会社は、いわゆる「BtoB」を生業とするソフトウェア会社でした。
モバイルデバイスの多様化により一般ユーザー層へもITが普及してきた昨今、Webサービスは個人へのフォーカスを重視する時代になっているのではないでしょうか。
各種SNSは、良い意味でも悪い意味でも、ユーザーの声を可視化するツールとなりました。自分の作ったものに対していかに多くの意見が聞けるか、そのようなユーザーの声にどうやって応えたら良いか、そのようなことを考えると「BtoC」サービスの開発に魅力を感じるようになりました。
自分がユーザーとして使っているWebサービスに対しても、様々な意見が芽生えてくるわけです。そしてそれを自らの力で反映したいと思う。開発者なら当然じゃないですかね?
常に多くの刺激を受け、成長したい。そんな思いから次は「BtoC」を提供している企業で働きたいと考えています。もちろん、良い出会いがあれば固執はしませんけどね。
いま会社から離れたら、自分に何が残るか
多くの武器を失ったが
会社という枠組みから外れたいま、多くの武器を失いました。でも、いまだからこそできることもたくさんあります。リスクを背負って捻出した時間、この時間を精一杯生かし、新たな武器を鍛えていきたいと思っています。
このブログもひとつの武器に
昨年の5月に始めたこのブログも、もうすぐ1年が経とうとしています。
「何かしらの形でWebの世界に足あとを残したい」という思いで始めたブログですが、おかげさまで月間2万PVくらいを安定してとれるようになってきました。少しでも誰かのためになっているようで何よりです。
今後は勉強していく内容についての記事が多くなると思います。公の場にアウトプットするということは、まず自分が理解して、それを分かりやすい言葉で伝えるスキルが要されます。このブログも自己成長の一環として、さらに磨きをかけていきたいと思っています。
Time to live forever
いつかどこかの、誰かの未来のために。
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