Windows Phone 7.8の提供開始
出典:Windows Phone 7.8 – Windows Phone
IS12T向けに配信が開始されたWindows Phone 7.8ですが、手持ちの端末にも通知がきていたのでアップデートしてみました。
Lumia 800の方は、昨年の12月に配信されていたのですが、すっかり放置していたので、IS12Tと合わせてアップデートしておきました。
久しぶりにWindows Phoneのアップデートを行いましたが、やはりPCに繋げてアップデートするというのは、時代遅れ感がありますね。
iOSもAndroidも、OSのアップデートは端末オンリーで済むようになったので、単体でアップデートできないということをすっかり忘れていました。Zuneはシンプルで良いんですけどね。
そろそろWindows Phoneも、端末のみでOSのアップデートができるようにして欲しいところですね。
今回のアップデート内容は4つ
今回のアップデート内容は、以下の4つです。
- ライブ タイルのサイズが変更可能に
- テーマカラーが全21色に
- Bingと連動したロックスクリーン
- パスワード誤入力による初期化のリスクを完全予防
大きな機能強化は少なく、カスタマイズに特化した内容となっています。
1.ライブ タイルのサイズが変更可能に
今回のアップデートで一番の目玉となるのが、ライブ タイルの大きさが3段階に変更できるようになったことですね。
これまではアプリによって、配置されるタイルのサイズが固定されていました。使用頻度は低いのに主張が強いものもありました。かと言って、スタートスクリーンからは外したくないし…泣く泣く下の方に追いやるしか無かったんですよね。
今まで不便に思っていたユーザーにとっては、待ち望んでいた機能ではないでしょうか。
サイズの変更方法
サイズの変更は、アプリのタイルを長押して、選択状態にしてから行います。サイズを変えたいアプリを選択、右下に表示される矢印ボタンをタップして段階を調整していきます。
なお、サイズ毎の表示内容については、アプリ開発者のサポート状況に依存します。
ライブ タイル 大
一番大きなサイズです。これまでもこのサイズで配置されていたアプリはありましたね。標準のカレンダーアプリなどでは、詳細情報が表示されるので、非常に重宝しています。ただ、このサイズに対応しているアプリは、現段階ではあまり多くないようです。
ライブ タイル 中
大半のアプリでは、このサイズが標準です。このサイズでも情報が表示されるアプリはあるので、使用頻度や表示される情報を確認しながら、サイズを調整するのが良いと思います。
ライブ タイル 小
今回初登場した、一番小さいサイズです。このサイズだと、横並びで4つまでのアプリを配置できます。情報表示は不要だけど、とりあえずスタートスクリーンに配置したいアプリに最適なサイズです。
上記3種類のサイズ変更が可能になり、タイルの配置を考えるのが楽しくなりましたね。
2.テーマカラーが全21色に
これまで全11色(10色 + 機種オリジナルカラー)だったテーマカラーが、全21色(20色 + 機種オリジナルカラー)になりました。気分に合わせた色を選ぶことができます。
背景カラーについては、これまでどおり白と黒のみですね。
3.Bingと連動したロックスクリーン
ロックスクリーンの壁紙を、Bing トップページの背景写真に連動した設定にすることができるようになりました。
世界中の素晴らしい風景や、様々な生き物、自然の美しい画像を楽しむことができます。
毎日自動的にロックスクリーンが変わるので、見飽きた壁紙を変更するという手間が無くなります。画像のクオリティも非常に高いので、個人的には嬉しい機能です。
4.パスワード誤入力による初期化のリスクを完全予防
出典:Windows Phone 7.8 – Windows Phone
一定の回数以上、誤ったパスワードが入力されると「A1B2C3」の入力を促すメッセージが表示されるようになりました。「A1B2C3」と入力した後に正しいパスワードを入力すれば、ロックを解除することができます。
ビジネス用途などで、特定の回数を超えてパスワード入力を誤ると初期化されるようなセキュリティ設定を行っているケースが多いようです。子供のいたずらやバッグ・ポケット内での誤作動など、意図しない操作時の初期化に対するリスクを回避するために強化された機能です。
自分好みのWindows Phoneに
出典:Windows Phone 7.8 – Windows Phone
冒頭でも述べたとおり、今回のアップデートはカスタマイズに特化した内容となっています。Microsoftは、Windows Phone 7.8の特長を、次のように述べています。
Windows Phone 7.8 の主な特長
ユーザー全体ではなく「個人」を中心に考えて開発された Windows Phone 最新バージョン 7.8。
Windows Phone 7.5 の軽快な使い勝手はそのままに、ユーザー一人一人の個性を表現できるデザイン性の高いスマートフォンに生まれ変わります。Windows Phone 7.8 – Windows Phone
スマートフォン市場は、iOS、Android端末が席巻しているのが現状です。Windows Phoneの情勢は「芳しくない」というのが的確な表現だと思います。
また、昨今ではスマートフォン向けUbuntuが発表されたり、Firefox OSのスマートフォン、Tizenの登場など、続々と新しいスマートフォンOSが進出してきています。
しかしながら、Windows Phoneは当初のコンセプトどおり、ユーザー「個人」に焦点をあてたアップデートを着実に重ねてきています。
僕はiPhone、Android端末、Windows Phoneと、複数OSの端末を持っていますが、Windows Phoneはスマートフォンとして非常に完成度の高いOSだと思っています。
日本での展開が狭く、日本製アプリが少ないという点が改善されれば、まだまだ戦えるはずです。苦しい状況ではありますが、Windows Phoneにはユーザー「個人」を中心に考えるという姿勢を、これからも続けていって欲しいと願っています。
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