『C/C++ミスプログラミング ケーススタディ』
最近C/C++を書いていないので少しでも感覚を取り戻すため、またミスプログラミングのケーススタディを学びたかったので読んだ。
どんな本?
C、C++プログラマが陥りやすいプログラムミスの事例を挙げて「どういう部分に気をつけてプログラムを作成していけばよいか」というポイントを示し、障害の発生を最低限に抑える実力を身につけるための書。
内容はこんな感じ
- Chapter 1 プログラミングミスはなぜ起こるのか
- Chapter 2 「かすり傷」の事例 ―ミスプログラミング ケーススタディ①
- Chapter 3 「挫折・骨折」の事例 ―ミスプログラミング ケーススタディ②
- Chapter 4 「重症」の事例 ―ミスプログラミング ケーススタディ③
- Chapter 5 「致命傷」の事例 ―ミスプログラミング ケーススタディ④
- Chapter 6 ポインタと不具合
前半では、if、while、for文でのステートメントブロックの記述忘れや、=と==の記述ミス、単純なスペルミスなどといった、プログラミング初心者が陥りやすいミスについて解説。
中盤から後半にかけては、整数値のオーバーフローやキャスト変換、メモリリークなど、プログラムに重症あるいは致命傷を与えかねないミスのケーススタディが書かれている。
雑感
C/C++を書く人間としては、抑えておきたいポイントが集約されている良書に思えた。
個人的にはプログラミング初心者のうちから、このようなミスプログラミングの知識を持っておいた方が良いのではないかと思う。問題が起きるのは、いつだって時間に追われているときなのだから…
プログラミングミスの指摘は、人間性の否定ではない
プログラミングミスを指摘されたときに、著者がいつも心のなかでつぶやいているというこの言葉が胸に刺さった。
「プログラミングミスを指摘されても、それはわたしの人間性を否定されたものではない。否定されているのは、わたしが作成したプログラムに過ぎない。だから、パニックにならず、冷静に障害の原因を突き止める作業にとりかかろう」。
問題が起きた時こそ、焦らず冷静に対処したいものです。
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