【書評】反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しないことが最高の勝利である

最近ふとしたことでイライラすることが多くなってきたので読んだ。巷で話題の「アンガーマネジメント」的な本を読もうかと思っていたが、社長から本書を勧められたのでポチった。

『あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』という副題のとおり、ブッダの教えを取り上げながら、例えを現代社会のよくあるシーンに落とし込んで解説している。

難しい仏教用語の登場も少なく、全体的に優しく語りかけるような口調。読み進めていくうちに、自分の抱えているイライラやモヤモヤがすっきりと晴れていくような読後感だった。悩みの多い人はスムーズに頭に入っていくのではないかと思う。

特に胸に響いた部分を書き留めておきたい。

「こうでなければ」という思い込みは、「潔癖さ」や「完璧主義」「頑張りすぎてしまう」性格を作り出します。「自分はダメな人間だ」という自己否定のレッテルにもなります。

いわゆる「べき論」や価値観の押し付け。頭ではわかっているものの、スイッチが入ってしまうとマシンガンのように相手を責め立ててしまうことがある。レッテル貼りはやめよう。

仏教が目指す「正しい理解」とは、逆説的な言い方になりますが、「正しいと判断しない」理解です。そんなことより「真実であり、有益である」ことのほうが大事ではないか、と考えるのです。

『正義とは何か』という哲学思想があったが、「反応しない」「判断しない」を原則とする考えにおいては『正しいと判断しない』理解が重要になる。禅問答のようであるが、考え方の次元が違うのだ。

合理的態度から学べることは、「反応しないことが最高の勝利である」という理解です。 仏教における勝利とは、相手に勝つことではありません。「相手に反応して心を失わない」ことを意味するのです。

相手を見下し、論破するような口調でまくしたて、声高らかに勝利宣言して去っていく人。SNS上でよく見かける。スルー推奨。

快を増やせ。不快を減らせ。そうして、快適な人生を作っていきましょう。

何も難しいことは言っていない。至極当たり前なこと。

「正しい努力」とは、いわば「外の世界」を忘れて、「自分のモノゴトに集中」して、そのプロセスに「自ら納得できる」ことです。これが成果を運んでくれるのです。

反応し過ぎるとこれができなくなってしまう。反応しないことを意識すれば自分のモノゴトに集中できる。

自分のなすべきことがわかっている。心をリセットして、集中する。やり遂げた後に、納得が残る。それだけですっきり完結です。

たったひとつのシンプルな答え。

目を閉じるのは、反応しないため。目を開くのは、妄想から目を醒ますため。シンプルですが、これが競争という名の妄想から抜け出すための第一歩です。 実践して、心の自由を取り戻していきましょう。

瞑想とまでいかなくても、ひと呼吸、少し目を閉じる。これだけで判断する必要ないことが理解できるはず。

相手は自分とまったく同じ考えを持った人間ではないということを認識すること。また「諸行無常(この世のあらゆるものは姿も本質も常に流動変化する)」を心に留めておくこと。

何度でも読み返したい

ここで紹介したのはごく一部。小さなことでイライラした時に読み返すのが良さそう。

少しでも何かを感じたら手にとってみると肩の荷がおりるかもしれない。