これは0から1を生み出す人のための端末だ。日本初のFirefox OS端末「Fx0」発表会で感じたWeb新世紀の始まり

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日本初のFirefox OS端末「Fx0」登場

12月23日に開催されたauのFirefox OS端末「Fx0 LGL25」の発表会に参加しました。

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通常の端末発表会とは異なり、始終ゆるい感じで進行されました。

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Fx0はFirefox OSのオープン性を象徴する透明ボディを始め、随所にこだわりが見られる端末です。Firefox OS端末を国内キャリアが取り扱うのはauが初となります。

端末の発表を本当に楽しそうに語る田中社長と商品企画の方の姿。非常に印象的でした。

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一方で、KDDIとMozillaの結びつきの強さをしっかりとアピールする場面も見られました。

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ゲストとしてMozilla CTOであるアンドレアス・ガル氏が登場。Firefox OSがオープンな世界の中心となること、そして日本で端末が発売されることへの期待感を語りました。

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KDDI田中社長とFirefox OSの出会いは2011年12月。

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今回の端末発表まで長い道のりだったことでしょう。

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端末の発売日は12月25日。まずはauオンラインショップと直営店(新宿、名古屋、大阪、福岡)のみでの発売となります。

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実店舗での発売は少し遅れて2015年1月6日から取り扱い開始となります。

ハッカソン成果発表

端末発表に続いてアプリ開発者の方々による、Fx0を用いたハッカソンの成果発表が行われました。

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ゲストに池澤あやかさんが登場。自身を含めた3人のチームで開発。

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フォクすけぬいぐるみをFx0で操作できる様子を発表しました。

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会場のWi-Fi回線混雑によるトラブルもありましたが、フォクすけが可愛く動いてくれました。

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さらにFirefox OSコミュニティを中心とした3チームの成果発表が続きました。

NFCタグを利用したロボット掃除機の操作、Open web boardとARを活用したナビシステムなど、複数の技術を組み合わせた作品が披露。

最後のチームはFx0に標準搭載されているサーバ機能や、最近盛り上がりを見せているドローンを使ったりと、Firefox OSの可能性を感じさせる発表となりました。

実機の様子

会場ではFx0の実機も展示。じっくりと手にすることができました。

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主な仕様は以下のとおりです。

  • OS:Firefox OS 2.0
  • 本体重量:約148g
  • バッテリー容量:2370mAh
  • RAM:1.5GB
  • 内蔵ストレージ:16GB
  • 外部ストレージ:microSDXC(最大64GBまで)
  • SIMカード:au Micro IC Card(4G LTE対応)
  • ディスプレイ:約4.7インチ ISP HD(1280×720ドット)
  • カメラ:メイン約800万画素、サブ約210万画素
  • Wi-Fi:IEEE 802.11 a/b/g/n
  • Bluetooth:ver. 3.0
  • 外部デバイス:ステレオイヤホンジャック
  • 防水/防塵:非対応
  • カラー:ゴールド

ソフトとハードのハイブリッドクリアカバー。

端末と同時発売のゴールドアルミバンパーがめちゃくちゃ格好良かったです。

人とモノのつながりで広がる世界「Gluin」

世間では端末だけに注目されがちな今回の発表ですが、前面に押し出すべきは「Gluin」だったのではないかと思います。

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GluinはWebベースのIoTプログラミングツールです。このツールを用いることで、Firefox OS端末をWebサーバとしてあらゆるものとつなげて操作をすることが可能になります。

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端末につながるもののすべての制御はGluin上で管理。プログラムの作成も非常に容易です。

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対応するセンサーやリモコンさえあれば、つながるものがどんどん増えていく仕組みです。

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Gluinは照明器具や家電以外のものにもつながります。例えばこれは赤外線センサーを利用して、手をかざした位置の小型プロペラを回す装置。

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そしてこちらは卓上サッカーのゲーム。コートは大型ディスプレイを使用しています。これが先ほどのプロペラとつながっており、プロペラが回った位置と対応するコート上の場所で風が発生します。そうすることでプレイヤーの邪魔をすることができるというプログラムが組まれています。

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また、この卓上サッカー自体にも様々なセンサーが内蔵。棒を左右に動かすと黒い部分の位置をセンサーが検知、ディスプレイ上のボールを蹴るといった動作に連動します。

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さらにはNFCタグや端末の加速度センサーも応用。つながっている端末を上下に振るとパワーゲージが貯まり、MAXになった状態でNFCタグにかざすと蹴ったボールの威力やスピードが増したりします。

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しかもパワーゲージは複数端末同時に貯めることができます。

つまりこのゲームひとつでも、卓上サッカーをプレイする人、端末を振ってサポートする人、プロペラの風をコートに送り邪魔をする人など、大人数でプレイすることができるのです。

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そしてこれらすべてがGluinを経由して管理されて動いています。その話を聞いた瞬間「これは凄いことになる」と感じました。

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ソフトウェアなりハードウェアなり何かしらモノづくりに携わっている方であれば、これが何を意味しているのか容易に理解できるはずです。

本当の意味でのオープンなWebがそこにはあった

今回の発表を見てFirefox OSに興味を抱かなかった人も大勢いるでしょう。いまはまだ、世間から馬鹿にされるようなプロダクトばかりかもしれません。

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それでもそこに未来を感じている人たちがいます。0から1を生み出す人たちがいます。

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行き止まりと思って立ち止まるのは簡単です。でもその先に広がる世界があると信じている人たちがいます。道なき道を道にする人たちがいます。

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「Fx0」は、そんなWeb新世紀の始まりを感じさせる衝撃的な端末だと僕は思いました。本当の意味でのオープンなWebがそこにはあったのです。