20代イノベーターズ・ミーティング 01.Lab〈ゼロイチラボ〉に参加。アラサーの僕が思ったこと

20代の若手イノベーターたちが一堂に集う交流の場

10月18日(金)に開催された『20代イノベーターズ・ミーティング【01.Lab〈ゼロイチラボ〉】』というイベントに参加してきました。

01.Lab|ゼロイチラボ

20代の若手イノベーターたちが一堂に集い新たなサービスや実現したい想いについて発信。出会いと刺激が生まれる、交流の場。

ギリギリ20代のアラサーの僕ですが、とある伝手からお誘いを受け参加させていただきました。

場所

2013-10-18 19.38.06

会場は、六本木一丁目のアーク森ビルにある「株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ」さん。


大きな地図で見る

基調講演「スタートアップの5W1H」〜スタートアップに適する5W1Hとは〜 Evernote Japan 代表 井上健 氏

Evernote Japan 代表の井上健 氏による特別講演。スタートアップでよく聞かれる「5W1H」についてのお話。井上氏には、先日のEvernote User Meetupでフィルに質問する際に仲介していただいたので、初めましてではない不思議。

スライドは、Evernote CEOフィルが使っていたものをササッと翻訳して流用したそうです(笑)

『起業しようとしている人に対するアドバイスとして「応援してるよ!」「頑張れ!」という言葉は、心がこもっていない。就活における「お祈りメール」と同じだ。』という強烈なつかみで始まりました。

Who

「私は起業すべきでしょうか?」このような質問をする人は起業に向いていない。起業する人はそんなこと考えない。転職も万人向けではない。

Why

お金や権力を欲しがる人はスタートアップを勘違いしている。スタートアップで成功しても、そういったものを得る期待値は小さい。資格をスキルを身に付けて普通の企業に入る方がお金になる。

When

「いつやるの?」「今でしょ!」…ではない。物凄く重要な問題が、解決不可能な状態から超難しいに転換した時にやる。起業のトップになれば「権力」を得られると考えている人が多い。しかし、組織のトップなっても、権力を持っているのは株主やカスタマー、従業員である。一番上ではなく一番下にいる。

また、Webやモバイルをやるなら英語は必須。

Where

日本はシリコンバレーに次いで起業しやすい環境である。事業を進めるために必要な人材を集めやすい場所でやるべき。慣れない環境ではストレスが溜まる。事業に集中できる環境で企業すべき。今の時代はどこにいても世界を制することができる。SkypeやSpotifyが良い例。日本ではLINEなども。

What

画期的な名案は要らない。パクリで良い。5年、10年先を見て動ける預言者なんて、10年に一度、20年に一度しか居ない。「スティーブ・ジョブズか、あと誰?」。ほんの僅かな違いがベースになる。FacebookやGoogleが画期的だったか?

Evernoteなんて「ノートをとって溜めておく」アプリ。星の数ほどある。何も画期的ではない。iPhoneが出て、モバイルでノートを取るタイミングで出したからハマった。

フィル・リービンいわく「企業はクエストだ。大義があるか?」。Evernoteの大義は「世界をほんの少しでもスマートに生産的にする」という目的の基で動いている。ミッションがないと続かない、周りにも伝わらない。

How

技術論や本に書いてあることではないと思う。100年続くスタートアップを目指す。目先の目標ではなく、 企業文化あるいは精神こそが会社のプロダクトそのものになる。

プレゼンターPRタイム

続いて20代のイノベーターたちによる、自社サービスのPRタイム。

DrawChat & Decoalbum

株式会社プライムアゲイン代表の阿部さん。

UIscopeインタビューvol.1 株式会社プライムアゲイン様

facebookチャットアプリ『DrawChat』と、写真加工アプリ『DecoAlbum』のお話。アプリのダウンロード総数は200万を超えているとのこと。ダウンロードのほとんどが海外というのは、やっぱり海外の方がfacebookユーザーが多いからなのかな?

隣に座っていたfacebookヘビーユーザーの女性に聞いてみたが、チャットでスタンプを使うというのはfacebook公式メッセンジャーアプリにも実装されている模様。どのようなところで差別化をはかっているのか気になったが、DrawChatの場合は手書きのイラスト作成や画像加工といった面をウリにしてるようですね。

DecoAlbumの方は、いかにも女子ウケしそうなアプリだなぁ、という印象。

DrawChat

fbに既読付かず自作スタンプDrawChat for Facebook messenger App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: 無料

DecoAlbum

コラージュ、切り抜き フィルター デコ 写真 日記 DecoAlbum 簡単に 思い出 旅行 料理 ペット 子供 画像(写メ)を プリクラ スクラップ 絵文字 フォントで プリ帳 育児 アルバム 切り取り カメラ App
カテゴリ: 写真/ビデオ
価格: 無料

INTELY

サイバーエージェントの国産SNS『INTELY』責任者の渡邊大介さん。

担当プロデューサーに聞く intely開発の真の狙い(前編) - MdN Design Interactive

INTELYはビジネス色の強いSNS。同様のサービスとしてLinkedInやfacebookなど、世界を席巻している競合があるが、新しい切り口で住み分けをしていきたいとのこと。サイバーエージェントといえばアメーバピグやアメーバブログなどが連想されるが、やはりサービス開始当初は著名人などが参加することでコンテンツの良質さをアピールしている。

とは言え、SNS以外でもアゴラブロゴスYahoo!ニュース(個人)など似たようなWebサービスは非常に多いのが現状。差別化が図られているかという点については、やや疑問が残る。

あとトーク中にたびたび「ウチの藤田が〜」と、サイバーエージェント藤田社長とのやり取りを持ち出すのが少し鼻についた。せっかくイノベーターとして壇上に上がっているのだから、もう少し自分の思いを伝えるような話し方をして欲しかった。

ちなみに「INTELY」でググると、やたら叩かれている記事が検索上位に上がっている模様。

ビジネスSNSのintelyが一刻も早く撤退すべき理由
サイバーエージェントのSNS「intely」がオワコンという説

まぁ上がってるサイトが、つい最近炎上してたTHE STARTUPだったりNAVERまとめだったりするので、真に受けることはないと思うけど…撤退の判断というのもなかなか難しいですよね。そんな感じで、今後のご健闘をお祈り致します。

U-NOTE

僕もよく利用しているWebサービス『U-NOTE』代表の小出さん。

株式会社U-NOTE | 世界の常識を変えるWEBサービス100 | 経営者通信Web

U-NOTEでは、イベントに行けなくてもその場の雰囲気が分かるようなまとめコンテンツを作っている。1年、2年経っても使えるようなノウハウを提供。クックパッドを尊敬している。クックパッドは主婦の味方だが、U-NOTEはビジネスマンの味方になりたい。

毎月150%のペースで成長している。確かに毎日すごい数の記事が上がっていて驚きます。ライターが不足気味とのことなので、興味のある方はコンタクトをとってみると良いかもしれません。

Booklap

『Booklap』を展開するProsbee社代表取締役CEOの笠井レオさん。

株式会社Prosbee | 世界の常識を変えるWEBサービス100 | 経営者通信Web

中学生の時にレアルマドリード練習生という経歴を持つとか、ちょっとなに言ってるかわからない。

Booklapは、オンライン上で実名による質の高い書籍レビューを提供するサービス。読者の心に残ったフレーズを添えたレビューが特徴だという。世界が注目するスタートアップ20社のウチひとつに選ばれたり、中国の百度(バイドゥ)と提携もしている。色々と凄い。スーパーヒーローになりたい人募集。

よく実名・匿名論の話で「実名だから信頼がおける」という論理が展開されるが、僕にはイマイチその根拠がわからないです。僕は15年くらいネットを使っていますが、匿名だって無償で他人のために動いてくれる人はたくさん居ます(しかも質が高い)し、実名のfacebookだろうが適当なこという人は居ますよね。

実名による情報の信頼性の担保は、いったい誰がしてくれるのでしょうか。

aorb

株式会社マスカチ代表の池田さん。

株式会社マスカチのソーシャル採用 - Wantedly

「どっち?」を写真で気持よく聞いたり答えたりする『aorb』というサービスを開始。

aorb どっち?を写真で、気持ち良く。皆がすぐに答えてくれる。

左右のスワイプという簡単操作&小気味良いサウンドで二択の質問をサクサクと答えていける。自分の質問をアップしたあとの待ち時間で、他人の質問にドンドン回答していくことができる。10月、11月中にAndroid、iOSアプリのリリースを予定。

デモのUIを見て、facebookの前身である「フェイスマッシュ」のようなサービスだなぁ、という印象を受けた。また「当たり前を進化させる」というビジョンは、基調講演でも言われていたシンプルなミッションにピタリとハマる。

2013年7月に創業したばかりということで、メンバーはまだ7人。フルコミットメンバー4人のうち、池田さん以外は学生とのこと。個人的には最も可能性を感じさせる発表でした。

野菜美女

野菜美女』の立ち上げ・運営をしている小林さん。

小林 竜太 | 起業家 : メッセージを送りたい方はこちら - creww.me

野菜美女は、新規農家である『まっつん農園』を美しい女性と共にプロデュースするサイト。野菜美女を通して広い層に食育を発信し、若い人にスポットライトを当てていきたいという。

ちなみにU-NOTEの「○○×美女」特集にも、野菜美女が取り上げられている。

【疲れたビジネスマンに癒しを!】様々なコンセプトの美女を眺めることができる「○○×美女」サービス10選 | U-NOTE【ユーノート】- ビジネスマンのためのノウハウまとめを無料で

Yahoo!のエンジニアをアサインし、読者モデルや企業とコラボ。リアルイベントなども開催。

今後の展望としては、地域活性化のフリーペーパーを作成、野菜の美容成分、レシピやお店紹介などの展開を予定。カメラマン、アシスタントが不足。エンジニアやモデルなども募集中。

ClosedCafe

『ClosedCafe』代表の船尾さん。

君にfocus!! no.8 船尾拓史さん - 慶應ジャーナル[Keio Journal]

Closedcafeは喫茶店と人とを繋ぐクラウドマッチングWEBサービス。

プロと一般人の間に位置する「セミプロ」を助けたい。場所探しや交渉をClosedcafeが解決。Closedcafeを利用することでイベントや展示会などを、喫茶店やカフェで気軽に開くことができる。

ミッションは「あなたの街の喫茶店に笑顔を届けること」。

募集しているのは、エンジニア、Webデザイナー、プランナー、セールスマン、ソーシャルメディアを運用してくれる人。

利用者が急増した場合、Closedcafeがカバーするお店の数を軽く上回るのでは?という懸念が残る。

Smart Canvas

株式会社ヒトクセCMOの濁沼さん。

アプリ開発の常識を変えるサービスを作るFlasherウォンテッド! - 株式会社ヒトクセの求人 - Wantedly

運営するサービス『Smart Canvas』の話。なぜかいきなりHTML5の説明が始まったぞ…と思ったら、Smart Canvasがプログラミングなしでアプリが作れるサービスです、というお話だった。

Smart Canvas | WEBコンテンツやHTML5サイトを簡単作成

続いて今度はABテスト手法の説明が…と思ったら、Smart Canvasで簡単にABテストのパターンが作れるよ、というお話。

僕のようなIT系の技術者であれば普通に理解できましたが、今回のイベントは技術者を集めたイベントではなかったため、もう少し話の構成を考えた方が良かったのでは思いました。

Smart Canvas自体がHTML5使って、プログラミングなしでアプリ(リッチコンテンツ)を作れるというサービスなので、一般の人に説明するのはなかなか難しいかもしれませんね。非エンジニア向けに説明するのであれば「HTML5」や「リッチメディアコンテンツ」という言葉は使わない方が無難かと。

http://youtu.be/RWcPegeNEgo

デザイナー、エンジニア、ディレクターを募集中だそうです。

20代の若手イノベーターたちの話を聞いて

最近はWantedlyをはじめ、スタートアップを支援するサービスがたくさん登場しています。

スタートアップを一言で表現すると、“新しいビジネスモデルを開発しごく短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙う事で一攫千金を狙う人々の一時的な集合体”である。これは、市場においてある程度受け入れられると確信が得られたビジネスモデルを適用して事業展開を行う事で、日々の安定した収益と長期成長を目指すスモールビジネス的ベンチャー企業と比べても大きな違いがある。

ベンチャー企業とスタートアップの違い | freshtrax | btrax スタッフブログ

僕も次のキャリアを探す上で様々なサービスを巡っているのですが、スタートアップと呼ばれる組織が意外と多いことに気付きました。いわゆる「ベンチャー企業」と呼ばれていたものから「スタートアップ」が増えてきた背景には、これまでのビジネスモデルが通用しなくなってきたということがあるのかもしれません。

最近では生産性の話や、リーダーシップを持たないメンバーの問題などがよく話題になっていますね。スタートアップでは、最小チームで最高のパフォーマンスを発揮することが求められると思います。いま現在、これらの課題を抱えているという人は、スタートアップにジョインすることでこれらの課題解決への糸口をつかめるのではないでしょうか。

「何をするか」より「誰とするか」が重要視される時代。自身のスキルや生産性向上のために、スタートアップにジョインする。そのような働き方を選ぶ人が増えれば、多くの企業で問題になっているような生産性、品質の低下を未然に防げる可能性も出てきそうです。

20代の若手イノベーターたちの話を聞いて、そんなことを思いました。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)